医者は認知症を「治せる」~かかりつけ医に実践してもらえるコウノメソッド~ (廣済堂健康人新書) の感想

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参照データ

タイトル医者は認知症を「治せる」~かかりつけ医に実践してもらえるコウノメソッド~ (廣済堂健康人新書)
発売日販売日未定
製作者河野和彦
販売元廣済堂出版
JANコード9784331518625
カテゴリジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » 家庭医学・健康 » 病院・医者

購入者の感想

家族に認知症の方がおられるなら、ぜひご一読をお奨めします。
母がアルツハイマーと脳血管性の混合型認知症に罹り10年以上経過、その間アリセプトを服用していました。認知症を「治せる」のタイトルにひかれこの本を読んでみましたが、やってみる価値があるのではないかと思い施設の方に相談の上、かかりつけ医に処方の変更を申し出ました。
処方薬の変更(特にアリセプトの停止)後、2週間くらいで覚醒状態に戻りコウノメソッドのすごさに驚愕しております。
これだけの情報を公開された河野先生に感謝の気持ちでいっぱいです。                     H.S

昔、名医と言われる小児科医がいた。
原因不明の高熱の時も、プールで猩紅熱にかかったときも、単にお腹がいたいときにも通った。
わりと病弱だった僕は、近所の町医者ではいつも予後不良で、母親におんぶされていつもその医院に通った。

その医師は、旧制医大をきちんと出て、日赤小児科部長を経て小児科クリニックを開業されていた。
いわゆる旧人類、とにかく、怖い。親に対して手厳しい。
数日の子どもの容態の変化や、トイレの回数など、子どもの生活に関わることに対して厳密に親に質問する。
言葉が足りない子どもの様子が伝えられるのは親だけであり、親の役割をとても重視していた。

その医師は、診察前に必ず身長と体重を計測していた。毎回、パンツ一丁になって計測される。
子どもは同年齢でも体格に大きな差がある。
医師は厳密に、体重と年齢(だけではないのかもしれないが)から割り出した薬剤量を細かく処方箋に書き込んでいた。
クリニックの近の薬局には、いくつもの「天秤」があった。その医師が処方する薬剤を厳密に測り、子ども用シロップに溶かしこんでいた。
処方箋だけ持ち帰り、家の近所の薬局に提出したら「うちではこんな厳密な調剤はできません」と断られたこともある。

でも、薬というのは、そういうものだと思う。
認知症専門医、河野和彦医師は認知症治療薬「アリセプト」をはじめとする薬の用量を、調節して処方できない今の医療制度を大きく批判している。
「標準診療」にしたがって「悪く」なっていった認知症患者が、コウノメソッドによって劇的に改善されている様子が本書には多数掲載されている。

日本の薬害は、こんなところにもあったのだ。

ドクターコウノ河野和彦先生の最新刊である。吸い込まれるようにドクターコウノワールドに引き込まれ、あっという間に読めてしまったというのが印象である。ドクターコウノがいつも講演で話しておられることが1冊の本に凝縮されている、そんな本である。

認知症を治す気のない(治す能力のない)大学病院や大病院の認知症専門医と称する医者達はこれを読んで悔しいと思って治せるように勉強すべきである。なんとか治そうと言う気持ちがあれば少しずつでも進歩していく筈であるが、そうはならないのは彼らにそういう気持ちがないからである。彼らの認知症の診断および治療能力が上達しないのは、自分が診断して治療した患者を外来で通院させることなく、すぐに一般開業医に任せてしまうからである。一人の患者をずっと診ていると初めて患者の変化を知ることが出来る。同じ患者でも症状が変わり、診断さえも変わっていくのである。当然、治療薬も症状に合わせて変えて行く必要がある。その大切な機会を放棄してしまっているのだから、永遠に診断および治療能力が上達しない。一般開業医は患者をずっと診ることができるという特権を持っているから認知症治療にはぴったりなのである。

平成26年2月認知症治療研究会が堀智勝先生を代表世話人、名古屋フォレストクリニック河野和彦先生を副代表世話人として発足した。 全国のコウノメソッド実践医と脳神経外科OBとのコラボレーションが始まろうとしている。

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