いちごさいず　–なつめえりART WORKS-　限定版 の感想

９６%程のイラストが大きく掲載されています。2009年～2015年までのイラストが掲載されていますが、例によって質等にぶれはありません(ごく初期の1部のイラストに、インタビューで言及されている他の画描きの影響が見られます)。版権イラストは少なめです(東方系とその他が少し)。肌色成分&サービスショット成分は、一般向け画集として水準といったところです。
明るめの色使いと、綺麗系/ややパワー系の主線を自在に使い分けられる技巧派の画&構図等についても、多様な引き出しを持つ知能派の画です。
通常版との違いは、ハードカバーであること&ラフ集が付いてくること&表紙絵です。ラフの段階で、既に相当な技術を持っていることが一見すれば分かります。ラフの解説も面白いです。
描き下ろしは少ないです(限定版表紙&通常版表紙)。が、全体の画のレベル&編集のレベルが高いので特に問題とはならないでしょう。
なお、某とら/某メロン等で入手するとおまけが付いてきます。この場合には、価格は比較的適正であると思われます。
インタビューは面白いです。著者の迷い&気を付けていること&鍛錬&私生活等が平易に書かれています。特に「気を付けていること」については、職業人一般にとっても、「自分語り&自慢話」系の下手なビジネス系書籍より遙かに為になると少なくとも当方は考えます。
イラストメイキングが11ページほど本文中に存在します。この点について「のみ」にはご留意ください。
基本的に表紙買いで間違いは無いと私見では考えます。