億男 の感想

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参照データ

タイトル億男
発売日販売日未定
製作者川村 元気
販売元マガジンハウス
JANコード9784838727148
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » か行の著者

購入者の感想

宝くじで大金を手にした主人公が、友人に持ち逃げされてしまい、その友人を追うというストーリーである。
追跡の途中で合うその友人の関係者も変わったお金持ちであり、それぞれの回顧録が挿入される。

結果、友達は主人公に「お金と幸せの答え」を伝える為に敢えてした事であると言うことで、
急に現れて、お金が戻ってきて終わる。

古典落語「芝浜」をモチーフにしている様なのだが、私にはピンと来なかった。

文章は稚拙で、内容もどこかで見たようなものがツギハギされているような感じ。
しかも、流れも悪く、登場人物の行動も理由が無いことだらけで、うまくいっていない。

本屋大賞ノミネートという帯に惹かれてしまったせいなのだが、
なぜ、この様な物を薦める事が出来たのだろうか?

作家のインタジューを読むと、「お金に興味が無い」そうだが、
それにしては、この本を売るマーケティング(テーマやタイトル付け、本屋大賞を使うなど)は、とても上手だと思った一方で、
物語を書く上での「人物の心情」の部分には、もっと興味を持つべきなのでは?と思った。

宝くじで3億当選するまでの流れはよかった。ほんの数ページまでは。その後は宝くじが当選する以上に、主人公のとる行動があり得ない展開だらけで、面白くありませんでした。一応最後まで読んだ感想は、「なんでこんな本が話題になってるの?」でした。

知り合いが貸してくれて読みましたが、読んだ時間を返して欲しいくらいの稚拙さです。小説的テクニックのかけらもなく、ステレオタイプな登場人物がテンプレート的セリフを喋る。加えて主人公の流されっぱなしな態度にイライラします。なのに素晴らしい資質を持った友人がいて、娘も主人公大好きみたいだし、どこぞのラノベの主人公かと思ってしまう。まだラノベの主人公の方が魅力がある。この主人公には魅力というものがない。そんな主人公の旅路に何故つき合わされるのか。読むのが苦痛。お金にまつわる教訓めいた話はあちこちで聞くようなものばかり、映画の名セリフや歌ありきの物語で、作者の好きな落語や映画や教訓やよさげなフレーズを入れたかったただけに思えます。そういうのはブログにでも書いておいて、小説として発表し、対価を得るつもりなら、それなりの技術を身に着けてからにしていただきたい。

主人公が突然3億円を手にし、親友にその金を持ち逃げされて…持ち逃げした男も、その人の周りの人も大金を手にした事のあるひと億ばかり。だけど、大金を手にしても、心が満たされなかったり。自分が3億円当たったら、幸せなのか??と、ちょっと考えちゃいます。でも、自分が当たったら、これ買って~とちょっと妄想出来た時間が幸せでした!

 川村氏の作品は私と相性が良いです。

 ものすごく肌に合います。

 もしかすると、みなさんもそうなのでしょうか?

 弟の借金を返済していたら、離婚してしまった主人公が3億円の宝くじを当てて、その3億円を大学時代の親友に持ち逃げされてしまう。という滑り出しです。

 まだ3億円を当てたことがないので・・・基本的に宝くじは買ったことがないのですが・・でもリアルな話に感心しました。

 川村氏は才能の宝庫ですね!

 次作も拝読させて頂きたいです。

正直に言ってしまえば、お金と幸せの答えを、この本のどこにも見つけられなかった。しかし死や恋と同じように、大金を手にすれば興奮を覚え、借金を背負えば絶望に震える。そんな私に、「少し離れて考えようよ!」と囁いてくれる本です。
「お金があっても幸せになれない。」「大事なのは心の豊かさだ。」されど人生において、お金という存在は無視できるのだろうか?家族がいなくても、お金があれば生きていける。友達がいなくても、お金があれば生きていける。されどお金がなくても生きていけるのか?
一人では生きていけない人間に、絆や言葉が与えられた。さらに信用という名のもとに、一人でも生きていけるお金を生みだした。しかしお金のために生きてしまいがちな我々に、「お金も幸せも自分次第なのだよ!」と読み終えると思える一冊です。

経営コンサルタントのYさんが自身の出版セミナーで「これからはビジネス小説しか売れないのではないか?」と「億男」を推薦していたので購入。
さすがにヒット映画を連発している気鋭のプロデューサーだけあってストーリーテーリング力に長けておりあっという間に読み終えてしまった。
(現在、8万部を突破しているとのこと・・・)
後半ややネタバレするところもあったが、それも恐らく著者の計算なのだろう。
一男と九十九の友情と一男の家族の終わりと再生に不覚にも涙が込みあげてきた。
お金や人間関係の素晴らしさと脆さを考えさせられる佳作で映画やドラマにも向いているのではないだろうか?
主役は瑛太さんと綾野剛さん又は吉岡秀隆さんと草なぎ剛さんでお願いします。

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弟の借金を身代わり返済するため昼夜掛け持ちで働く一男は、妻と諍いが絶えず
別居生活を余儀なくされている。
ところがある日、一男にとんでもない幸運が!

チャプリンは「恐れることなく生きれば、人生は素晴らしいものとなる」と言いながらも、
生きるためには「少しばかりのお金は必要」と現実を直視することも忘れない。
そんな「ライムライト」の有名なセリフで始まる冒頭はいかにも著者らしい。
本書は「金と幸せ」について、宝クジから競馬の馬券、落語の「芝浜」まで上手に使って
いて楽しめた。

金がまつわると、余裕がないならないなりに、そして少し余裕が出てくると問題が起こり
やすくなり、金持ちは更に疑ぐり深くもなる。
「人の不幸は蜜の味」だし、特に失敗談は面白い。
しかし時として、金は愛も夢も平穏な生活も、すべてぶち壊してしまうから恐ろしくもある。
ふだん、金とどう接しているか…、を考えさせられる一冊だ。

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