今日の日はさようなら [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトル今日の日はさようなら [Blu-ray]
発売日2014-01-22
出演大野 智
販売元バップ
JANコード4988021712811
カテゴリテレビドラマ » 日本のTVドラマ » ジャンル別 » 全タイトル

購入者の感想

今年の24時間TVのドラマは、主演が嵐の大野くん×脚本「僕道」の橋部敦子さん…ということで、とても期待していましたが、その期待を遥かに上回る、素晴らしい作品を生み出してくれました。

まず、脚本。
生と死が、特別なことではなく、誰にでも起きる日常として描かれています。
感情は抑え目で、淡々と進むストーリー。
セリフも少なく、泣き叫ぶシーンも怒りわめくシーンも無し。
さりげない表情やちょっとした動作で、見事に感情表現されています。

セリフに頼らず、繊細な表情と動作で、全てを表現しなければならなかったキャスト陣は、大変だったことでしょう。
主役の大野さんは、普通の青年が、病気の苦しみや死の恐怖に怯えながら、やがては自分の運命を受け入れ、自分と、そして自分の大切な人のために、ちゃんと生きてちゃんと死んでいくまでを、見事に演じ切っています。
そこにいるのは、まさに耕太そのもの。
「表現者」大野智の実力を見せつけられます。

周りを固める俳優さん方の演技も素晴らしく、見応えがありました。
特に、母親役の岸本さん。自分も母親なので、感情が重なって、苦しいくらいでした。
友人役の山田くん。ちょっと心配していたんですが、思いの外、死に囚われた狂気を上手く演じていて、良かったです。

ストーリーで、最初違和感があったのが、恋人が離れていってしまったこと。
ここで「最後まで献身的」な彼女だったら、よくあるお涙頂戴のドラマだったんでしょうが、そうでなかったのがリアルだなぁ… と思いました。
彼女も、お姉さんの彼氏も、結局は病気に向き合う辛さに耐えられなくて、離れていってしまった…
最後まで支えてくれるのは、家族…なのでしょうね。

圧巻は、耕太が、残りの時間を家で家族と過ごしたいと訴えるシーン。
それから、耕太が、カテーテルのチューブを外すことを望み、別れを告げるシーン。
…もう、大号泣でした…
人生最後の迎え方は人それぞれで、どれが正解…というのはないのでしょうが…
耕太は、自分の意志で自分の人生を生き切ったんだと。

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