吉野のパワーアップ古文読解入門編 (東進ブックス 大学受験 名人の授業) の感想

文法も単語も仕上げた。しかし、古文が全く読めないといった時期が必ず来ます。それは、古文特有の文章の書き方があり、省略がありと、今までに触れたことのなかったものが一気に文章に出てくるからである。そういった古文特有の事情は古文のプロに習った方が良いのだが、解決方法は高いお金を払って予備校に行き、古文のプロに習うしかなかった。しかし、この本は古文の読み方を示してくれている初の参考書。職業を奪われるおそれがあるため、これまで予備校講師が書きたくなかった事をこの本には載せられている。これで、個別指導などで大学入試対策がやりやすくなり、助かっている。

古文を読む時の頭の働かせ方を噛み砕いて懇切丁寧に解説しています。文法と単語を少しばかりかじっていれば，充分に読むことができます。確かに，これで読めないわけがありませんね。
「吉野古文の読解系の参考書が出る」とのことで，代ゼミ時代に出版していたいわゆる『パテ古』の焼き直しのようなものになるのかと思っていましたが，違います。今回の参考書はそれとは比べ物にならない程，熟練されています。パテ古は，読解するときのプロセスについての詳細はなく，悪く言えば大雑把でした。しかし今回のものは，疑問の余地がないほどの丁寧な解説文が載っており，実際にマンツーマン指導を受けているかのようです。クセのない実にオーソドックスな読み方なので，吉野先生の古文を受けていない方でもすんなり入っていけると思います。出典についても勉強できます。レイアウトも素晴らしい。続編にも期待です。