キン肉マン 40 (ジャンプコミックス) の感想

表紙をご覧のとおり今回の主役はまさかのアトランティスです。
彼と言えば姑息な手段でロビンを下し「鉄仮面を掲げる」という
勝利シーンが今なお印象的である悪魔超人ですね。

正直なところ彼に人気があったのかはよくわかりませんし
私もあまり好きな超人でもありませんでした。
しかしこの40巻での彼の生き様と「あの試合」に対する矜持と旧版への溢れるオマージュ、
そして彼が少年に投げかける言葉など全てが心に残る名シーンばかりで
自分の中では復活後最高に面白い「キン肉マン」の中でも文句なしのベストバウトでした。
壮絶な散り際とあのフェイバリットホールドには誰もが胸が熱くなるでしょう。

また主人公スグルの試合も予想以上に面白く今までとは違ったアプローチの試合運び、
そして対戦相手に対する寛大な心と溢れるカッコよさはまさに自分が見たかったものでありとても感動しました。
ブラックホールの敵に自決を許すことなく処理するクールさにも痺れます。

言い方は悪いですが「タッグ編」で何度も期待を裏切られたので
今回の復活もまた名作を汚すことになるのだろうな…と思っていたのですが
連載開始直後から熱く懐かしさを感じる怒涛のストーリーと
まさかの悪魔超人の参戦など最盛期に勝るとも劣らない
衝撃展開の連続には毎週本当に楽しませていただいています。

お世辞抜きに断言できます。
今の「キン肉マン」は最高に面白いです。