日本の歴史を貫く柱 (PHP文庫) の感想

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タイトル日本の歴史を貫く柱 (PHP文庫)
発売日2014-08-04
製作者副島 隆彦
販売元PHP研究所
JANコード9784569676098
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

尊王攘夷を唱えながら裏では英国の軍事、財政支援を受けて明治維新を成功させたのが薩長テロリストである。 開国方針の幕府の許可を経て攘夷の長州は馬関戦争を行い英、米、蘭、仏4か国連合艦隊に敗北する。 薩摩は薩英戦争で敗北する。 幕府が修好条約を結んだ後である。 国際条約も守らない不逞の輩たちである。 しかも賠償金は幕府に支払わさせる不条理を行った。 その後は討幕に切り替え公武合体の幕府の方針をひっくり返す。 明治維新後は鉄面皮にも開国にかじ取りをきる。 著者は明治維新は英国の世界戦略の一環として行われたという。 薩長単独では強大な徳川幕府は倒せていない。 薩長連盟も坂本龍馬ではなく英公使パークスのアイデアである。 中国の太平天国の乱では清国の要請でゴードン将軍が英国から送られ民衆運動を鎮圧している。 しかし日本では薩長反乱軍を支援して幕藩体制を崩壊させている。 義和団の乱では清国が反乱軍についたため英国は清国と戦っている。 英国の戦略は臨機応変に変化する。 英国は扉の後ろに隠れて明治維新を意図的に薩長独自のクーデターに見せかけている。 ロシアの南下に苦しんでいた英国は日本を近代化させてロシアと対峙させる深謀遠慮があったのである。 英国は日本をハードパワーではなくソフトパワーで支配したのである。 

 著者は日本人の孔子像と中国人の孔子像が全く違うと冒頭で説明し、日中の考え方にはギャップがあると説く。また「義」という部分をずっと大切にしてきた日本人の美学はアメリカにより、解体されたと続ける。
 ラストでは日本は今までユダヤ系金融資本主義に振り回され、その結果今の日本を作り上げてしまったのだから、そのグループと距離を置き、中国を大切にし、アジアを拡大していくことがこれからの日本の道標なんだと結ぶ。
 今まで知らなかった部分がわかり、驚きと感動を覚えたのだが・・・
 中国人と仲良くしていくのはかなり厳しいと、経験上肌で感じている私は、著者に一つ注文をつけたい。

 日中友好の具体的指針を次回作で発表してください。

 その後判断します。現状はかなり厳しいですよ。

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