反論が苦手な人の議論トレーニング (ちくま新書) の感想
参照データ
タイトル | 反論が苦手な人の議論トレーニング (ちくま新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 吉岡 友治 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480067951 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス実用 » ビジネス交渉・心理学 |
購入者の感想
本書の優れている点は、議論のプロセスをちゃんと要素ごとに分けて解説してくれるところです。議論では、お互いに話題が一致しているのか、その話題にまつわる疑問や対立や矛盾をまず整理しているか、それに対する主張は明確か、根拠にゆがみはないか、などが丁寧かつ優しい言葉で説明されています。抽象的なレビューで申し訳ありませんが、本書を読めば納得していただけると思います。
さらに、本書のスゴイところは、議論のイロハを教えてくれるだけでなく、新たなものの見方を提示してくれる点です。「反論の糸口がなかなか見つからないときは言葉の定義を疑ってみる」、というのは画期的でした。また、とりわけ素晴らしいのが第3章で、「対立している両者は実は共通の前提を持っている」という発想を紹介していました。最後はこの発想を手掛かりに、混迷を極める従軍慰安婦問題に対して革新的な見方をされています。
ちなみに、取り上げている例題も大変面白い文章ばかりです。特に、第3章は難しい文章が続きますが、どれも勉強になるものばかりです。
さらに、本書のスゴイところは、議論のイロハを教えてくれるだけでなく、新たなものの見方を提示してくれる点です。「反論の糸口がなかなか見つからないときは言葉の定義を疑ってみる」、というのは画期的でした。また、とりわけ素晴らしいのが第3章で、「対立している両者は実は共通の前提を持っている」という発想を紹介していました。最後はこの発想を手掛かりに、混迷を極める従軍慰安婦問題に対して革新的な見方をされています。
ちなみに、取り上げている例題も大変面白い文章ばかりです。特に、第3章は難しい文章が続きますが、どれも勉強になるものばかりです。