カウンセリングを語る(下) 講談社+α文庫 の感想

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タイトルカウンセリングを語る(下) 講談社+α文庫
発売日2014-02-07
製作者河合隼雄
販売元講談社
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

本書は、著者がかつて四天王寺人生相談所(お寺の付属機関)で毎年カウンセリングの話をした、その通算20回の講義内容がベースです。昭和60年に出版され、本書はその文庫化ですが、長年にわたって話した内容が全体として一貫性を持ち、しかも章を追うごとに深化していくのは見事です。入門書であり、名著でもあると思います。
上巻では、学校や家庭での身近な問題から説きおこし、心を聴くとは? カウンセラーの人間観とは? 治るとは? 限界は? 危険性は?といった切り口でカウンセリングとは何かを語っていますが、下巻では、カウンセリングにはなぜ「××派」などがあるのかという話からその多様な視点と日本的カウセリングを考察し、カウセリングを行う際の実際問題とその対し方を述べ、最後は死生観や人生観にまで突っ込んだ話となっています。
著者はカウンセリングが宗教に通じるものがあることを肯定していますが、この本自体が“法話”のような趣があります。本書を読むことは、知識的読書というより体験的読書とでもいうべきでしょうか。ゆっくり読みたい本です。

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