潮 2014年 12月号 [雑誌] の感想

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本号で私が注目した記事は
「被災地で生きがいを創出する『はまらっせん農園』」
「あなたの命と財産を守る カンタン防災マニュアル」
「島根県特集」など。

陸前高田市の県立高田病院に北海道から赴任された高橋医師が、農園を作ることによって健康になる効果に着目して「はまらっせん農園」を立ち上げたお話は、高橋先生の献身的な行動に心を打たれました。

家庭菜園さえやったことがない高橋先生が、仮設住宅で隣の住人の名前も知らずひきこもる人たちの現状を心配し、仮設住宅から外に積極的に出ることや、住民同士の交流、休耕地の活用などを目指して、自ら奔走されて土地を借りて農園を始めます。

やがて住民の交流がはじまり、心身共に元気になるなどの効果も出はじめます。
高橋先生は、農園に参加した住民の皆さんの喜びの声にこたえようと、自腹で交通費を出して野菜を東京に売りに行きますが、完売しながらも結局は赤字になってしまう現実も描かれています。

せめて赤字にならないようにできないものかと考えてしまいまいましたが、どこかで誰かが負担しなければ、このような農園でとれた野菜を売ることもできない、というのが実際のところなのでしょう。

ともあれ、このような地道にして効果の高い取組みをされている医師がいらっしゃることを知って、たいへん勇気づけられ嬉しくなりました。
私も自分なりに地道な貢献を今後も続けていこうと改めて思いました。

東北3県に限らず、悲惨な災害を受けた地域が盛り上がる、高橋先生のような発想の取組みが広がることを、今後も積極的に光を当ててご紹介いただければと思います。