帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方 の感想

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タイトル帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方
発売日販売日未定
製作者川合 典子
販売元瀬谷出版
JANコード9784902381313
カテゴリジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » 英語 » 英語よみもの

購入者の感想

児童英語教育に関わっている者として、これまでさまざまな英語教育関連の書籍を
読んできましたが、この本ほど直に響いて腑に落ちた本はありませんでした!

ご主人のアメリカ赴任に伴っての2度のアメリカ滞在を経て、二人の子どもさんが
小・中・高校の各年代でゼロからバイリンガルになっていく過程をつぶさに観察し、
その結果、ご自身が発見された多くのことを踏まえて、日本の学習者に効果的な
英語学習法を伝授して下さっています。

何より衝撃的だったのは、授業がほとんど理解できず英語もわからない「学習の
空白時間」が2年間続いた子どもたちがバイリンガルになる基礎を作ったのが、
教科書をすべて日本語に訳して理解する、という膨大な努力であった、という
点でした。
帰国子女は、英語だけの環境に入れられて自然に英語がしゃべれるようになる
わけではない、と著者は強調しています。(もちろん、年代によって違いはあります)

私が一番救われたのが、日本では何かと批判され、日本人の英語の上達を妨げて
いる元凶のように言われている「訳読式授業」について、当時の英語がわからなかった
子どもたちは、訳読式授業と同じこと、つまりわからない英語を細部まできっちり日本語
に訳して正確に理解することを大量に行ってバイリンガルになっていった、との記述
でした。
つまり、「わからない英語をわかるようにしてくれたのは、彼らが唯一知っている日本語
に訳すことだった」、というのです。

日本人の英語が伸びなかったのは、訳読式授業のせいではなく、日本語に訳した時点
で学習をやめてしまい、その後、役目が終わった日本語が自然に抜けていく段階まで
学習を進めなかったのが原因、という一節に、目からウロコ、長年のモヤモヤから解放
された瞬間でした!
本書後半では、その役目を果たし終えた日本語が、英語理解の過程から自然に消えて
いく、つまり日本語経由のプロセスがなくなり、英語の言語体系が頭の中にでき始める

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