甘々と稲妻(3) の感想

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参照データ

タイトル甘々と稲妻(3)
発売日2014-09-05
製作者雨隠ギド
販売元講談社
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL

購入者の感想

主人公のキャラクターが秀逸。あんなに性格のいい美少女と一緒にいたら「先生のほうが私を好きになったらどうしよう!?」的な感情が芽生えるのが普通だが、ひたすらに娘愛で動く主人公はクールである。どう見ても惚れてるとしか思えないヒロインの挙動に対してもクールである。プライベートでは生徒に丁寧語で話すが、公私混同を避けるための使い分けではなく、対等な人間として接している感じで好感がもてる。
主人公親子のやりとりを見つめる、ヒロインの表情一つ一つも良い。「父性とか異性とかごちゃごちゃ」な好意が存分に描かれている。外見クールビューティなドジっ娘がこれほど萌えるとは思わなかった。
恋愛がメインの作品だと尺を稼ぐために余計な男がヒロインに絡んできて読むに耐えなくなるのだが、この作風は良い。最後までこの方向で続けてほしい。

3巻はお祭り以来、ハラハラする展開が多いですね。
つむぎちゃんが可愛いのはもう、周知の事実ですが、考えてる以上に子供とは思えない瞬間がたまーにあります。

今回はそれが特に感じられる話がありました。

もともと豊かすぎる表情の描き方で心をわしづかみにしてくれるギド先生ですが、我慢している瞬間の表情はすごいです。
泣いてる顔、すねてる顔、元気をなくした顔、どれも可愛らしく描かれている中で、唯一本当にダメだとわかる描き方でした。
暗い話、というわけでは決してありません。

むしろどこにでもありそうな話を、画力で圧倒させて、ハラハラさせたりニヤニヤさせてくれる「甘々と稲妻」は、いつまででも読んでいたいなぁ、と思うばかりです。

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