Studio Albums 1969-1987 の感想
参照データ
タイトル | Studio Albums 1969-1987 |
発売日 | 2013-12-17 |
アーティスト | Yes |
販売元 | Rhino |
JANコード | 0081227964962 |
カテゴリ | ミュージック » ジャンル別 » ロック » プログレッシヴ・ロック |
購入者の感想
とどまるところを知らない激安ボックスが遂にプログレの雄、イエスにまで波及した。本ボックスは68年のデビュー作から87年までのスタジオ・オリジナル12作を収録したもので、イエスの大半の作品を網羅しているといって構わないだろう。
デビュー作は凡庸な出来だったが、このバンドは短期間に急成長を遂げ、71年、4作目にして歴史に残る傑作「こわれもの」を発表する。シングル・カットもされた「ラウンドアバウト」は8分を超える大作で、バンドの象徴ともいうべき名曲である。
ところが、成長はこれで止まらない。続く72年には、キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」、ピンク・フロイドの「狂気」と並ぶ名盤中の名盤「危機」を発表し大ヒット。イエスは名実ともに頂点を迎えた。
ピークに達したら、あとは下るだけなのは世の常だが、イエスはその後も「海洋地形学の物語」、「リレイヤー」、「究極」などの良質な作品を残した。
80年代に入り試行錯誤していたバンドは83年、「ロンリー・ハート」で見事な復活を遂げる。タイトル曲が全米ナンバー1ヒットになったことでも分かるように、本作に収録された曲はどれもポップで聴きやすく、しかも、全盛期をほうふつとさせる出来栄えで、当時、僕はこのアルバムを貪るように聴き狂った。「こわれもの」や「危機」とは異なる音楽であるが、好作であることは間違いなく、「よくぞここまで復活した」と拍手を贈りたい。
このボックスをお薦めする理由は、この拙文に紹介した作品群を単品で揃えるより、遥かに格安に入手できるからということに尽きる。中には、ほとんどターンテーブルに乗る機会のない作品もあるかもしれないが、それはそれで良いではないか。
デビュー作は凡庸な出来だったが、このバンドは短期間に急成長を遂げ、71年、4作目にして歴史に残る傑作「こわれもの」を発表する。シングル・カットもされた「ラウンドアバウト」は8分を超える大作で、バンドの象徴ともいうべき名曲である。
ところが、成長はこれで止まらない。続く72年には、キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」、ピンク・フロイドの「狂気」と並ぶ名盤中の名盤「危機」を発表し大ヒット。イエスは名実ともに頂点を迎えた。
ピークに達したら、あとは下るだけなのは世の常だが、イエスはその後も「海洋地形学の物語」、「リレイヤー」、「究極」などの良質な作品を残した。
80年代に入り試行錯誤していたバンドは83年、「ロンリー・ハート」で見事な復活を遂げる。タイトル曲が全米ナンバー1ヒットになったことでも分かるように、本作に収録された曲はどれもポップで聴きやすく、しかも、全盛期をほうふつとさせる出来栄えで、当時、僕はこのアルバムを貪るように聴き狂った。「こわれもの」や「危機」とは異なる音楽であるが、好作であることは間違いなく、「よくぞここまで復活した」と拍手を贈りたい。
このボックスをお薦めする理由は、この拙文に紹介した作品群を単品で揃えるより、遥かに格安に入手できるからということに尽きる。中には、ほとんどターンテーブルに乗る機会のない作品もあるかもしれないが、それはそれで良いではないか。