「しからない、せかさない、求めない」 子どもが笑顔になる 幸せな子育て (eduコミユニケーションMOOK) の感想
参照データ
タイトル | 「しからない、せかさない、求めない」 子どもが笑顔になる 幸せな子育て (eduコミユニケーションMOOK) |
発売日 | 2010-12-01 |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784091053237 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
模範例を見せるに徹している感のあるedu本誌に比べて、こちらには参考になる「失敗例」がたくさんよせられています。子育てをしていると理想で動いてみたものの(例:水泳をならわせる、など)、子どもは親ほど乗り気でなくて(例:他のことがしたいらしい、その時間は家でのんびり過ごしたいらしい)、でも親はその利益が捨て難くて(例:水泳は体にいい)なかなか「じゃあ、やめよう」と言えない、など、葛藤が続く場面がままあると思いますが、この本に出ている失敗例は「(子どもがいまいち乗り気でないまま、これを)続けていったらどうなるかしら?」という問いの答えを出しやすくしてくれると思いました。子どもが「まあ、やってみるか」ぐらいの気持ちで取り組んでいるときは、よくある「最初は何の気無しに始めましたが、続けていくうちに好きになって上達して...」というケースにつながるかと思いますが、子どもの反応が「絶対ヤダ!」ではちょっと違うようです。私は好奇心が強いので、なんでもやってみようというタイプですが、子どもは「熟慮の上で」というタイプなので、失敗例に反省させられ、また励まされました。
仕事的には私は大学に身を置く者ですが、大学レベルでも子どもの「成功」は計り難いというのが印象です。しかし、なんでも情緒的に落ち着いている、いい友達が多い、という方が一番見ていて気持ちがいいし、有意義な時間を過ごしているような気がします。だいたいのことは「これはこれで楽しいね、勉強になったね」と言えて、しなくてはいけない苦労は周囲と励まし合って乗り越えられる、そんな人間になってほしいと願う中、親ができることは何か考えるヒントをこの本からいただきました。
長々と書きましたが、子育てで避けて通れない「叱る」ということ、またそれにまつわる自己嫌悪感、罪悪感、そして自己疑念というテーマに関しては必読書だと思います!
仕事的には私は大学に身を置く者ですが、大学レベルでも子どもの「成功」は計り難いというのが印象です。しかし、なんでも情緒的に落ち着いている、いい友達が多い、という方が一番見ていて気持ちがいいし、有意義な時間を過ごしているような気がします。だいたいのことは「これはこれで楽しいね、勉強になったね」と言えて、しなくてはいけない苦労は周囲と励まし合って乗り越えられる、そんな人間になってほしいと願う中、親ができることは何か考えるヒントをこの本からいただきました。
長々と書きましたが、子育てで避けて通れない「叱る」ということ、またそれにまつわる自己嫌悪感、罪悪感、そして自己疑念というテーマに関しては必読書だと思います!