The Remains of the Day の感想
参照データ
タイトル | The Remains of the Day |
発売日 | 2009-01-08 |
製作者 | Kazuo Ishiguro |
販売元 | Faber & Faber Fiction |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | Literature & Fiction » Authors, A-Z » ( I ) » Ishiguro, Kazuo |
購入者の感想
さらっと読めない楽しさ
行間で立ち止まり、また読み続けるたのしさ
行間で立ち止まり、また読み続けるたのしさ
作者特有の戦中戦後の執事の日常が豊かに描かれている。ハウスキーパとの微妙な距離がもどかしい。
映画も読後に見たが、本ほど主人がナチに利用されたことは書き込まれていなかったような気がするが、読解力不足か?映画ではむしろこちらがメインテーマとなっていたが。
映画も読後に見たが、本ほど主人がナチに利用されたことは書き込まれていなかったような気がするが、読解力不足か?映画ではむしろこちらがメインテーマとなっていたが。
斉藤兆史先生の「英語達人塾」がきっかけでIshiguroの本を読む機会を得たが、このThe Remains of the Dayが私の愛読書になった。
この本はstoryも素晴らしいが、日本人の英語学習者にとって大変勉強になる、素晴らしい英文で書かれている。私の英語学習歴では
まず時事英語から入ったわけだが、やはり、次の段階では、文学や小説をしっかり読める力をつけて、このような英文を書けるのを
目標としたい。この本を読んでから数年ぶりにこのCDの存在を知り、購入した次第だが、朗読者のSimon Pebble氏はstoryの出演者に
よってアメリカ発音に切り替えたりと、このIshiguroの作品をリアルに感じることができる。StevensのButlerとしての淡々とした
態度が朗読を聞いて感じられる。When We Are Orphansも別のナレーターのCDを購入したが、この人の声の方が若く、主人公の
年齢に合わせたものになっていると思う。今回購入したCDの方がIshiguroのstoryをよりリアルに感じることができ、この価格で
CDも一枚づつビニールジャケットに入っていてアルバムのようにプラスチックのボックスに入っており、しっかりと梱包されていた。
この朗読を聞きながらこのCDを最後まで聞くのが私の最近の楽しみとなっている。
この本はstoryも素晴らしいが、日本人の英語学習者にとって大変勉強になる、素晴らしい英文で書かれている。私の英語学習歴では
まず時事英語から入ったわけだが、やはり、次の段階では、文学や小説をしっかり読める力をつけて、このような英文を書けるのを
目標としたい。この本を読んでから数年ぶりにこのCDの存在を知り、購入した次第だが、朗読者のSimon Pebble氏はstoryの出演者に
よってアメリカ発音に切り替えたりと、このIshiguroの作品をリアルに感じることができる。StevensのButlerとしての淡々とした
態度が朗読を聞いて感じられる。When We Are Orphansも別のナレーターのCDを購入したが、この人の声の方が若く、主人公の
年齢に合わせたものになっていると思う。今回購入したCDの方がIshiguroのstoryをよりリアルに感じることができ、この価格で
CDも一枚づつビニールジャケットに入っていてアルバムのようにプラスチックのボックスに入っており、しっかりと梱包されていた。
この朗読を聞きながらこのCDを最後まで聞くのが私の最近の楽しみとなっている。
■ 1956 年の英国。Darlington Hall で三十年にわたり執事を務めてきた Stevens は、6 日間の休暇を与えられ、フォードを駆って何十年ぶりかのの旅に出た。West Country への旅、そして過去への旅。二度の対戦を経て移ろい行く英国の精神世界を背景に、人間の尊厳とは何か、という疑問の答えを探りつづける年老いた男が、旅の最後に得た答えは何だったのか?静かにやさしく心の空洞を満たす感動作。英国ブッカー賞受賞作。
ハリウッド映画やサスペンスのような激しい感情などなにひとつ描かれない、いわば「地味な」作品。なのにその穏やかな感情のうねをかき分ける筆の細やかさといったら! この作者は光の粒子のひとつひとつまでいとおしげに描いている、といったら大げさにすぎるだろうか?
最後の数ページ、あのひとことにはおもわず涙がこぼれた。人生の晩年にさしかかったら、ぜひもう一度読んでみたい作品だ。
ハリウッド映画やサスペンスのような激しい感情などなにひとつ描かれない、いわば「地味な」作品。なのにその穏やかな感情のうねをかき分ける筆の細やかさといったら! この作者は光の粒子のひとつひとつまでいとおしげに描いている、といったら大げさにすぎるだろうか?
最後の数ページ、あのひとことにはおもわず涙がこぼれた。人生の晩年にさしかかったら、ぜひもう一度読んでみたい作品だ。