社会の抜け道 の感想

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参照データ

タイトル社会の抜け道
発売日販売日未定
製作者古市 憲寿
販売元小学館
JANコード9784093882569
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般

購入者の感想

哲学者の國分功一郎さんと社会学者の古市憲寿さんが、IKEAや保育園や自給自足の農園へ行って、その事や社会について対談している本です。
トピックとしては、ショッピングモール、デモ、子育てなど。
最後に社会は少しづつしか変わらない。革命を欲望しちゃいけない。解決しなきゃいけない具体的な問題から目を背けてはいけない、っていう話をされているんですが全体的に軸が無くて散漫な感じです。

タイトルから、古市さんの会社の話とかを期待してたんですが、ありませんでした。
ブラック企業の問題については、フランスみたいにワークシェアリングの導入しかないんじゃない、くらいで終わっていて、労働の問題に関してはほとんど語られていないです。ビジネスマンむけの本では無くて、家庭を持っていて或る程度地域社会にも貢献していこうという人のための本だと思います。ノマドになって日本社会から脱出!みたいな本では全くないので。

國分功一郎さんの子育ての経験や食へのこだわり、古市憲寿さんが何のパソコンを使って仕事をしてるかなどが分かるので、二人のファンにはオススメかもしれません。
ただ、対談の中身があるかというと、そこまで無いです。お二人がこれまでどんな仕事をしてきたか全く知らないという方は、まずこの本から入るのはありだと思いますが、それで1700円は少し高いと思います。

若手または新進気鋭の学者二人を、ショッピングモールとか有機農業やってる団体とか、
とりあえず「今話題になってるぽい場所」に行かせて対談させてみた、みたいな本だが、
本書の大半を通じて、本当にぬるい雑談レベルの話しかしていないのには正直驚いた。

まあ、twitter等見ていればわかる通り、学者といっても雑談レベルではそう大したことを
言っていないものだが、それをそのまま出して売り物になると考えた出版社は甘過ぎるし、
それにホイホイ乗ってこのレベルの本を出している二人も、何だか情けない。
こういうことを続けていると、人文系の地盤沈下が止まらなくなる気がする。

また、そもそもIKEAみたいな、既に話題になって久しい場所に行っている時点で企画が甘いし、
その割に大した分析も示せていないという点で、二人の学者としての実力にもかなり疑問符が
ついてしまった気がする。こういう本を出すなら、まだほとんどの人が注目していないような、
もっと微細な社会変化の現場に足を運んでほしかったと思う。

社会学者と哲学者の間で展開された雑談である。

ショッピングモール等、現代的な事象について雑談している一方、

自給自足的コミューンについても雑談している。

買うほどの本ではないと思う。

立ち読みで十分。

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