電力システム改革をどう進めるか の感想
参照データ
タイトル | 電力システム改革をどう進めるか |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 八田 達夫 |
販売元 | 日本経済新聞出版社 |
JANコード | 9784532355302 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 産業研究 » 資源・エネルギー |
購入者の感想
これまでも、電力自由化について色々と主観に基づく部分的な課題(アンバンドリング、取引市場の活性化、小売自由化等)を掘り下げている書物は多くあった。しかしながら本書のように、電力の物理的・金銭的フローを俯瞰し、ボトルネックとなる課題を特定した上で、その解決の必要性に関するロジックや諸外国のアナロジーをふんだんに盛り込んで詳述している書物は過去には見当たらない。
特にデマンドレスポンスや卸し取引市場の活性化に向けた、確定数量契約の必要性に関する説明は、著者の「市場原理の活用を通じて電力需給の安定化を図るべき」という信念と見事に整合している。
また、インバランス調整メカニズムの変更(追従方式から計画値方式へ)が確定数量契約へのトリガーである点を示すなど、個々の制度変更の相互関係や、それらが統合的に機能した際の電力市場の在り姿についても、図解等を用いることで平易に理解できる工夫がなされている。
周りにも薦めたい一冊。
特にデマンドレスポンスや卸し取引市場の活性化に向けた、確定数量契約の必要性に関する説明は、著者の「市場原理の活用を通じて電力需給の安定化を図るべき」という信念と見事に整合している。
また、インバランス調整メカニズムの変更(追従方式から計画値方式へ)が確定数量契約へのトリガーである点を示すなど、個々の制度変更の相互関係や、それらが統合的に機能した際の電力市場の在り姿についても、図解等を用いることで平易に理解できる工夫がなされている。
周りにも薦めたい一冊。