名著で読む日本史 の感想
参照データ
タイトル | 名著で読む日本史 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 渡部 昇一 |
販売元 | 扶桑社 |
JANコード | 9784594070625 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般 |
購入者の感想
名著といっても古典が多く、読むのはチョットしんどいかな?とも思いましたが、それでも著者の読者の歴史や国史に関する考えに、何らかの貢献をするところがあれば幸いです。の言葉通り、自身のチョットした偏見を解く事につながりました。
それは「神皇正統記」が単純な南朝(後醍醐天皇)礼賛本ではなく、足利尊氏や北条時宗を軽視しているものの、公正な歴史の見方をしている事がわかったからです。そして人の上に立つ者のあり方を問うた教育本でもある事はわかりました。南朝シンパのつまらない本ではなかったのですね。
他にも「日本中世史」では、東国の武士が報恩という強い道徳観を持つ傍らで、社会・精神・私生活の自由と名誉を重んじた事や、「軍閥興亡史」で現役武官制の廃止について木越安綱のように自身のキャリアを犠牲にした気骨ある軍人がいた事、「近世日本国民史」で徳富蘇峰が明治を書くために織田信長から書き始めて途方もない本になった事が参考になりました。
それは「神皇正統記」が単純な南朝(後醍醐天皇)礼賛本ではなく、足利尊氏や北条時宗を軽視しているものの、公正な歴史の見方をしている事がわかったからです。そして人の上に立つ者のあり方を問うた教育本でもある事はわかりました。南朝シンパのつまらない本ではなかったのですね。
他にも「日本中世史」では、東国の武士が報恩という強い道徳観を持つ傍らで、社会・精神・私生活の自由と名誉を重んじた事や、「軍閥興亡史」で現役武官制の廃止について木越安綱のように自身のキャリアを犠牲にした気骨ある軍人がいた事、「近世日本国民史」で徳富蘇峰が明治を書くために織田信長から書き始めて途方もない本になった事が参考になりました。