ももいろ夜ばなし第一夜「白秋」&第二夜「玄冬」Blu-ray BOX【初回限定版】 の感想

2010年8月の「アイドルユニットサマーフェスティバル」で共演したスマイレージのステージを観て衝撃を受け、川上マネージャーは「このままではダメだ」と感じたと仰っています。
もっともっと歌って踊れるようになれなければならない、プロのエンターテイメントとしてのレベルを上げていかなければならない、と。
アイドルは歌わなくていい、口パクで十分、と思っておられたというそれまでのスタンスからは、180度の転換であったと言っていいでしょう。

その後、ももクロちゃんたちには多くの有能なスタッフの方々が付き、あらゆる面における質の向上が図られていきます。
そして彼女たち自身に対しても、そのパフォーマンスについてのより一層の、跳躍的、飛躍的なまでのグレードアップが求められて行くこととなります。
そのための試練として、「ももクロCHAN」や「７番勝負」、「ZEPP一日三回まわし」なんかのプログラムが用意されていたのであり、後の「子ども祭り」や「５Dツアー」なんかも、まさしくそういった流れの中で設定された修練の場であったと言っていいんだと、僕は思っています。

今回リリースされたこの映像作品「白秋」「玄冬」も、そういった脈絡の中で行われたイベントであったと思います。
ことあるごとに「歌はダメ」アピールを繰り返すメンバーたち（注：但し杏果は別）なのですが、ここではそうは言ってはいられません。
たった一人で舞台に立ち、生バンドをバックにガチのナマ歌を披露する状況を強いられます。しかも、自身のソロ曲ではなく、極めて難易度の高いカバー曲なども。
・・・これを試練と言わずして、何と言うべきでしょうか？・・・

でも、ここからが、やっぱり彼女たちの凄いところ。
この試練を、またしてもももクロちゃんたちは堂々とクリアしていくんですよね。
はっきり言いますが、彼女たち、決して自分たちが思っているほど歌が下手ではありません。アイドル歌手、プロの歌手としての力量は、十二分過ぎるほどに備えています。
それは、本作を観れば容易に理解出来ます。

今、第一夜の白秋を見終わりました。
正直、期待をしてなかったので中古で買っても良いかなぁ〜とか思っていました。
紅白出る前の古い作品でしたし、「フォーク村の宣伝？」ぐらいに思っていましたから、でも、まぁそこは「モノノフ」を語る以上購入しないとかな？っと、義務感に近い気持ちで購入しましたが、購入して良かったです。

第一部と第二部と分かれていて、第一部はイメージ通りの内容でした。（昔、アルバムCDの特典で音源だけはありましたからね。）
杏果としおりんは、こう云う歌メインの内容になると栄えるなぁってぐらいで淡々と観ていたのですが、２部に入り事態は一変します！
私の不勉強だったのでしょうが、白秋ってこんなライブだったんだ！って驚きました。
あえて、細かくは言いませんが、ももクロダウンダウンバンド以前に、生バンドをバックにライブをしてたのですね。
そして、これが多分初だったんだと思います。生バンドで歌う「白い風」で私は泣いてしまいました(^^ゞ

あまりハードルを上げる言い方をすると、後から観た方が「なんだこんな物か」と思ってしまうのが怖いですが、レアなももクロが観れますよ！

MC中に杏果が言った「今日来た人は(レアな物が見れて)勝ち組だと思いますよ」が全てを物語ってます！
言い換えるなら、「DVD(Blu-ray)買った人は勝ち組だと思いますよ」と言って良いでしょw

過去のライブになのに、こんなももクロが観れるなんて！きっと他にも隠された名ライブがあるはずなので、もっと！もっと！出して欲しいと思いました。