品性下劣な中国人 (扶桑社新書) の感想
参照データ
タイトル | 品性下劣な中国人 (扶桑社新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 陳 破空 |
販売元 | 扶桑社 |
JANコード | 9784594071516 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 社会・政治 » 外交・国際関係 |
購入者の感想
このページの上の「商品の説明」にあるように、前作「『赤い中国消滅』では、中国共産党の内部を鋭く暴き、欺瞞に満ちたその内情」を綴ったものであるが、「堕落と腐敗にまみれた祖国の民へ向けた辛辣なメッセージ」とあるように、中国人民を中心に観る『品性』の本質とかかる民族的特質を形成してきた、言わば“王朝”交替の特徴などについても併せて歴史的考察を加えていくものである。もちろん、右“王朝”には“紅い王朝”である中国共産党、とりわけ毛沢東、トウ小平、江沢民、李鵬らの政治実態(主として“弾 圧”と“粛 清”など)も対象としている。本書における著者の中国人民に対して『下 劣』とまで抱かせる要因は、概ね第8章を読むと明らかにされていくが、端的に言えば米国で“亡 命”しつつも祖国の民主化を求める著者が、同じ仲間たちにおける不正や「裏 切 り」、「内 ゲ バ」、「買 収」工作、「団 結 不 可」という現実に遭いまたは見聞して、同胞中国人民を客観視することに依り、半ば諦観に近いような憤怒が止まないのだろうと推察する。著者自身の祖国(民主化)への思いとは裏腹に、“6・4 天 安 門”事件のような主体となるべき中国人民の堕落と民族性に失望しているようにも見える。そうでなければこれほど厳しくかつ露骨に同胞国民を否定できないと思うからである。尤もそのような絶望的な民族性を醸成してきたのは、中国王朝(中国共産党)の歴史(政 治・弾 圧・粛 清)であろうことは言を俟つまでもない。
本書の構成・内容は概ね既刊類書の域に留まるが、概略は同前「商品の説明」に譲り、以下では個人的に興味を牽いたトピックを幾つか紹介したい。まず中国人民の「嘘」と「内 ゲ バ」の歴史において、「鹿を指して馬となす」の故事を挙げて秦朝の時代を起源と観る(22〜25頁)。中国人民の特質である「嘘」の起源を故事から読みとくと言うのも、“中国四千年の歴史”の故か。次が昨今当局に「収 賄 容 疑」での摘発が囁かれている、CCTVの人気キャスターの実態と(検挙前の)増長ぶりをレポートしている(40〜43頁)。中国では彼に限らないであろうが、その増長ぶりを読むと「収 賄 容
本書の構成・内容は概ね既刊類書の域に留まるが、概略は同前「商品の説明」に譲り、以下では個人的に興味を牽いたトピックを幾つか紹介したい。まず中国人民の「嘘」と「内 ゲ バ」の歴史において、「鹿を指して馬となす」の故事を挙げて秦朝の時代を起源と観る(22〜25頁)。中国人民の特質である「嘘」の起源を故事から読みとくと言うのも、“中国四千年の歴史”の故か。次が昨今当局に「収 賄 容 疑」での摘発が囁かれている、CCTVの人気キャスターの実態と(検挙前の)増長ぶりをレポートしている(40〜43頁)。中国では彼に限らないであろうが、その増長ぶりを読むと「収 賄 容