書棚と平台―出版流通というメディア の感想
参照データ
タイトル | 書棚と平台―出版流通というメディア |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 柴野 京子 |
販売元 | 弘文堂 |
JANコード | 9784335551284 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 本・書誌学 |
購入者の感想
著者は大手取次会社幹部から研究者に転じた人物。
本書の新しさは、これまで単線的に捉えられていた「著者→出版社→取次→書店」という出版流通を、「メディア」としてとらえ直したことだ。たしかに言われてみれば、本屋さんの書棚や平台は「メディア」であり、この本を読むことで、これまで見慣れていた景色も違って見えてくるだろう。
出版不況をめぐっては、「出口が見えない」といった語り口の、どちらかというと似たり寄ったりの本にお目にかかる。えげつないタイトルの本ほど手に取られやすいのだろう。本書は決して人目を引きやすいタイトルではないが、業界関係者にとどまらず、マスメディアに関心のあるすべての人にとって良書となるはずだ。
本書の新しさは、これまで単線的に捉えられていた「著者→出版社→取次→書店」という出版流通を、「メディア」としてとらえ直したことだ。たしかに言われてみれば、本屋さんの書棚や平台は「メディア」であり、この本を読むことで、これまで見慣れていた景色も違って見えてくるだろう。
出版不況をめぐっては、「出口が見えない」といった語り口の、どちらかというと似たり寄ったりの本にお目にかかる。えげつないタイトルの本ほど手に取られやすいのだろう。本書は決して人目を引きやすいタイトルではないが、業界関係者にとどまらず、マスメディアに関心のあるすべての人にとって良書となるはずだ。