ビゼー:歌劇≪カルメン≫ウィーン国立歌劇場1978年 [DVD] の感想
参照データ
タイトル | ビゼー:歌劇≪カルメン≫ウィーン国立歌劇場1978年 [DVD] |
発売日 | 2011-01-19 |
出演 | カルロス・クライバー |
販売元 | 日本コロムビア |
JANコード | 4988001433309 |
カテゴリ | ジャンル別 » ミュージック » クラシック » オペラ・声楽 |
購入者の感想
ドミンゴはやはり「役者」で有った。ミカエラも素晴らしかった。
1978年12月9日、ウィーン国立歌劇場でのプレミエ上演の映像のDVD。演出・舞台・衣裳は、フランコ・ゼッフィレッリ。カルメンにオブラスツォワ、ドン・ホセにドミンゴという布陣である。
結論から言おう。この『カルメン』より素晴らしい『カルメン』は無い。クライバーは、レパートリーを極めて少なく限定し、リハーサルの時間をチェリビダッケに匹敵するほど、つまり通常の倍以上多く実施し、自分の意に沿わないとわかった仕事は即止めるというスタンスを貫いてきた。それがなければ自身の考えるものはできないと思っていたのは容易に想像がつく。そういう人間がオペラのように多くの要素をあわせ持った作品に『良し』を出したのである。クライバーの『良し』が出ないが故に屍になったり、海賊盤になった録音がどれほどあるか想像もつかない。
実力のある者たちが本気でやるとどんなものが出来上がるか、この『カルメン』はそういったものを眼で観ることができる稀有な経験を与えてくれる。そして何度観ても、これ以上の『カルメン』は、ない。未来永劫出てこない。そう思ってしまうのだ。
結論から言おう。この『カルメン』より素晴らしい『カルメン』は無い。クライバーは、レパートリーを極めて少なく限定し、リハーサルの時間をチェリビダッケに匹敵するほど、つまり通常の倍以上多く実施し、自分の意に沿わないとわかった仕事は即止めるというスタンスを貫いてきた。それがなければ自身の考えるものはできないと思っていたのは容易に想像がつく。そういう人間がオペラのように多くの要素をあわせ持った作品に『良し』を出したのである。クライバーの『良し』が出ないが故に屍になったり、海賊盤になった録音がどれほどあるか想像もつかない。
実力のある者たちが本気でやるとどんなものが出来上がるか、この『カルメン』はそういったものを眼で観ることができる稀有な経験を与えてくれる。そして何度観ても、これ以上の『カルメン』は、ない。未来永劫出てこない。そう思ってしまうのだ。