The Marlboroughs: John and Sarah Churchill, 1650-1744 (English Edition) の感想
参照データ
タイトル | The Marlboroughs: John and Sarah Churchill, 1650-1744 (English Edition) |
発売日 | 2014-10-10 |
製作者 | Christopher Hibbert |
販売元 | Endeavour Press |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 洋書 » Subjects » Biographies & Memoirs » Leaders & Notable People |
購入者の感想
本書は、スペイン継承戦争で反ブルボン連合軍を率い、ルイ14世をてんてこ舞いさせた英国の天才将領マールボロ公ことジョン・チャーチル、そしてその妻サラの評伝です。このカップル、第二次大戦期の宰相チャーチルや故ダイアナ妃のご先祖様にあたります。
さて、このジョン・チャーチル、名もない地方紳士層の出身ですが、姉がヨーク公(後のジェームズ2世)に寵愛された関係などで宮廷と軍隊の顕職を手にし、その後の戦乱では優れた軍事的才能を発揮するとともに、権力闘争での本能的な生き残りのセンス、そしてアン女王の腹心たる妻サラのサポートもあって、見事に英国軍隊の第一人者の座を射止めます。しかし、その後の彼らの運命は正に山あり谷ありで、国内外の様々な敵に囲まれ、ジョンとサラは失意と栄光の間を何度も行ったり来たりです。その人生は真にドラマチックで、ページをめくるごとに手に汗を握る思いです。
我が国では、スペイン継承戦争の具体的な内容はあまり知られていませんし、マールボロについてもチャーチルほど有名ではなく、和文の良い入門書は乏しいようです。それだけに本書は、西洋史ファンの方にとって一読して損はない一冊だと思います。
さて、このジョン・チャーチル、名もない地方紳士層の出身ですが、姉がヨーク公(後のジェームズ2世)に寵愛された関係などで宮廷と軍隊の顕職を手にし、その後の戦乱では優れた軍事的才能を発揮するとともに、権力闘争での本能的な生き残りのセンス、そしてアン女王の腹心たる妻サラのサポートもあって、見事に英国軍隊の第一人者の座を射止めます。しかし、その後の彼らの運命は正に山あり谷ありで、国内外の様々な敵に囲まれ、ジョンとサラは失意と栄光の間を何度も行ったり来たりです。その人生は真にドラマチックで、ページをめくるごとに手に汗を握る思いです。
我が国では、スペイン継承戦争の具体的な内容はあまり知られていませんし、マールボロについてもチャーチルほど有名ではなく、和文の良い入門書は乏しいようです。それだけに本書は、西洋史ファンの方にとって一読して損はない一冊だと思います。