The Sign of Four (Penguin Classics) の感想

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１８７８年１２月、インドから帰国したモースタン大尉は娘のメアリと会う約束をしますが、姿を消しました。その６年後、メアリの住所を訊ねる新聞広告が掲載され、住所を知らせたところ、見事な大粒の真珠が送られてきました。真珠は６年間送られましたが、やがて未知の友と称する人物から呼出状が届きます。そこで、ホームズとワトスンがメアリに同行することになりました。その行く先で殺人事件が起こります。死体の上には、The Sign of Four と書かれた紙切れが置いてありました。

Sign of Four とは何か？「四つの署名」なのか、「四つのサイン」なのか、それとも「四人の署名」なのか。ストーリーから判断するかぎり、この Four は財宝泥棒四人組つまり gang of four のことですから、Sign of Four は「四つのサイン」や「四つの署名」ではなさそうです。では「四人の署名」なのか。でも名詞の sign には「署名」の意味はない。本書の註によると、sign とは a mark that shows something important を意味します。つまり、the Sign of Four の意味は「四人のしるし」ではないでしょうか。