恋物語 第二巻/ひたぎエンド(下)(完全生産限定版) [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトル恋物語 第二巻/ひたぎエンド(下)(完全生産限定版) [Blu-ray]
発売日2014-07-23
監督新房昭之(総監督)
出演神谷浩史
販売元アニプレックス
JANコード4534530072894
カテゴリ » DVD » ジャンル別 » アニメ

購入者の感想

レビューを見ていて思ったのはこの物語が誰から誰への恋の物語かということ。
多分アニメを見るだけではミスリードが多過ぎるんだろうなと。
小説で読めば地の文(貝木の感情、考え)でそれがすぐにわかる。
ただ、正直、この物語は色んな人から色んな人への恋が交錯する物語である。
単に撫子→阿良々木、ひたぎ→阿良々木、だけではないからめんどくさい。
が、それも実際は本編の一番面白い部分と比べたらどうでもいい。

本編の一番面白い部分は何かと言えば

ネタバレになるが

撫子が貝木に騙されるに至るまでの五分間程度の貝木の台詞である。
貝木は撫子を騙そうとするが失敗し、最終的に、そんな情報は不要だと思っていたことを口にする。
それによって豹変(元から豹変していたが、逆上?)する撫子。
だが、そこに彼女の本質があった。
「暦お兄ちゃんを好きだ」ということにして自分を守る自分。
でもその本当の夢(かどうかは知らないが好きなこと)は些細な行為ではあるものの、作中でも触れられるように、家族にも友人にも一切言わなかった。
そう、それが本当の夢だから、本当の夢は誰にも言わない、そう、貝木も「本当の夢」を誰にも言わない。

もう一つ、貝木は自分が好きな金の話をするが、「なんでも買える」が「これがなければ生きていけないようなものではない」から好きだと言う。
そう、金自体には価値はあるが、金は何かと交換できなければ価値はないのである。

特にこの部分のくだりは小説よりも三木さんの声で語られるほうが何十倍も説得力があったし、生きる糧にはならなくても、明日が幸せでなくても、明日も生きてみようかと思う気にはなる。
そう、幸せになることが人生の目的ではないのだ。

そんなわけで、褒めてますが、まさかこんな作品のこんなキャラに真理を突かれるとは驚きとしか言いようがない。

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