黒田如水 の感想

黒田如水は、あの織田信長や豊臣秀吉から絶大な信頼を得ていた敏腕な参謀だが、その戦術の見事さには目を見張る。

戦が立て続けに起こる壮絶な時代の中で、自分の稀代な戦術を駆使していく様を、筆者が繊細かつ雄大に描いている。

吉田英治の歴史小説はほとんど読破しているが、登場する人物たちの描き方が本当に味があり、
毎回それぞれのキャラクターに惹かれていく。

題は「黒田如水」ですが、「官兵衛」から「如水」と名を改める
だいぶ以前のところで終わっています。
誕生から秀吉に姫路城を譲る３６歳まで。黒田官兵衛（如水）の関連書物は、
本能寺の変後に力点が置かれているものが多いので、
それ以前を詳細につづった貴重な内容だと思います。

いつでも手っ取り早く読めるので気に入っています。　ありがとうございました。