Who Hits 50 -Deluxe- の感想

『The Who Hits 50!』は、ザ・フーが2014年に発表したデビュー50周年を記念したベスト・アルバムだ。

ザ・フーは1964年7月3日にシングル「Zoot Suit / I’m The Face」（ハイ・ナンバーズ名義）をリリースしてデビューした。今年でデビュー50周年になる。まずは偉大なバンドにおめでとうと言いたい。

デビュー50周年というと、2010年にスティーヴィー・ワンダーが『Love, Harmony & Eternity』を、2012年にビーチ・ボーイズが『50 Big Ones』を、ローリング・ストーンズが『GRRR!』をリリースしたが、それらは50周年にちなんで50曲収録されていた。

『The Who Hits 50!』はふたつのエディションがあり、ブルーのジャケットがCD2枚組のデラックス・エディションで42曲収録、イエローのジャケットがCD1枚組の通常盤で21曲収録である。どうせならCD3枚組のエディションも作って50曲収録して欲しかった気もする。

選曲はシングルA面曲を中心に年代順に並べた比較的無難なもの。2曲だけ非シングル曲で「Boris The Spider」は『A Quick One』収録曲、「Bargain」は『Who’s Next』収録曲である。

「I Can See for Miles」「Won’t Get Fooled Again」「5:15」「Who Are You」などシングルバージョンが採用されているが、「Magic Bus」は『Meaty Beaty Big And Bouncy』に収録されていたエクステンデッド・バージョンが採用されている。

注目すべきは『Endless Wire』以来8年ぶりの新曲となる「Be Lucky」である。BBCで放送されるとすぐにYouTubeにアップされ一足先に聴くことができたが、「You Better You Bet」あたりを思わせるポップな佳曲だ。

11月30日のグラスゴー公演から最後のツアーと言われている「The Who Hits 50