アメリカ最強の特殊戦闘部隊が「国家の敵」を倒すまで NO EASY DAY の感想
参照データ
タイトル | アメリカ最強の特殊戦闘部隊が「国家の敵」を倒すまで NO EASY DAY |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | マーク・オーウェン |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062190022 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
日本で子供たちが野球選手やサッカー選手を目指しているように、米国では特殊部隊の一員になることを夢見る子供たちがいる。日本では戦争をしないことが平和だと一般的には考えられているが、米国では戦場へ行き、テロリストたちを殺害することによって平和がもたらされると考える人も多くいる。異なる価値観を持つ人々の生き方を学ぶという意味で、本書はとても有意義な一冊だと強く思います。
アラスカの幼少期にぼんやりとした憧れとして国を守る仕事につきたいと感じていた少年が、入るだけでもかなりの大変なシールズ選考を通り、さらにその中の選抜部隊DEVGRUに入り、成熟したチームリーダーとして、米国最強の敵と言われたビンラディン抹殺作戦に参加、完遂、そしてその本音が語られる貴重な文献だと思います。米国の正義の良し悪しの議論は一旦おいておいて、国に奉仕することへのプライドに満ちあふれている米国という国の背景も感じられました。また、数枚ながらカラーでDEVGRUの個人装備写真が入っています。416とMP7の砂漠仕様で各種スコープも確認できます。別撮の暗視スコープの写真はちょっと模型っぽかったですが。文官側視点の映画ZERO DARK THIRTYでは、淡々と描かれていた突入シーンも、本書の最後であかされるように相応の情報リークをもとに結構正確な描写だったことががわかります。一方、より細かい戦闘状況の描写や判断の流れなどが本書ではそれを指揮し参加した本人の言葉で描かれており、参加した部隊の錬度も、作戦自体の雰囲気もリアルに感じることができました。実際の改造ブラックホークもかなり窮屈だったようで。ちなみに、ZERO DARK THIRTYよりも、本書のほうが映像化に向いているなあとも感じました。そのうち映像化されるんじゃないかな。ACT of Valorよりヒットしそうです。米国内では。