ヴィンランド・サガ(4) アフタヌーンKC の感想

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参照データ

タイトルヴィンランド・サガ(4) アフタヌーンKC
発売日2012-09-28
製作者幸村誠
販売元講談社
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL

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主人公トルフィンの成長を縦糸に、ヴァイキングとイングランドとの抗争を横糸に織り成される長編マンガの4巻。

この巻ではここまで触れられなかったアシェラッドの過去が明らかになり、トルフィンの父トールズの仇であるアシェラッドの生い立ちが、意外やトルフィンの生い立ちと相似をなしていたことがわかってくる。また、前巻で登場した寡黙なクヌート王子のキャラクターが徐々に明らかになってくる。

過去を明かして感傷的になったかとも思えたアシェラッドだが、一方で相変わらずの冷酷さを見せる。また、後のクヌート王と今のクヌート王子がどう結びついていくのかも見逃せない。レイフ・エリクソン、アーサー王と世界史の教科書で出てくる人々を登場させるのは(たぶん)作者のサービスのひとつだろう。

前作「プラネテス」で人物造形の上手さを見せた幸村誠だが、本作では、オムニバス的な描き方だった前作と異なり、過去と現在を行き来する語り方、張り巡らせた伏線…とストーリーテリングの上手さが加わった。人にもよるだろうが、個人的には「ヴィンランド」の方が好きだ。今後も要チェックである。

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