寄生獣(9) (アフタヌーンKC (95)) の感想
参照データ
タイトル | 寄生獣(9) (アフタヌーンKC (95)) |
発売日 | 2012-09-28 |
製作者 | 岩明均 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL |
購入者の感想
前巻で田宮良子の出した「答え」とは180度違ったテーマが提示される。それは、「人間は自然よりも強い」という、ある意味では当たり前の事実である。寄生生物は、素手の人間よりは間違いなく強い。だが、人間は、自衛隊まで動員し、東福山市役所庁舎に集まった寄生生物を「駆除」するために作戦を行う。そして、寄生生物は、ただ一人後藤を除いてすべて倒されるのである。その戦いでの、広川の最後の演説を聞いてほしい。彼は寄生生物の存在を肯定し、同時に人間の存在価値を否定する。私達人間は、感情論以外でこの論理を否定することができるのだろうか? また、この演説で、作者の張った最大の伏線が判明する。この伏線の意味について考えてみると興味深い。