新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ) の感想
参照データ
タイトル | 新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 野矢 茂樹 |
販売元 | 産業図書 |
JANコード | 9784782802113 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 論理学・現象学 |
購入者の感想
論理の本ですが記号論理学の本ではないです。ですから式変形を伴う記号は出てきません。接続関係に注意して文を読む方法が示されています。否定・ドモルガンの法則・逆裏待遇などの論理学特有の用語は丁寧に解説されていなす。独習で1冊だけやるなら101題の方が良いかもしれません。
1997年に出版されてベストセラーとなった『論理トレーニング』の改訂新版。30ページほど増えているが,内容はむしろ整理され,解説が充実している。
論理トレーニングといっても,たとえば小野田博一『史上最強の論理パズル』のような論理パズルの類ではない。そのような要素も少しはあるが(第9章),本書は「考える」ことに焦点を当てたものではなく,むしろ考えたことを的確に表現することを目指したものである。
本書は,大学での授業をもとにして書かれたものだ。だから,レベル的には,大学生・社会人が対象である。高校生や中学生が試しに読んでみるのも悪くはないが,完全独習は,たぶん大変だ。まあ,そんなに慌てなくてもいいだろう。しかし,学校や塾の先生が,現代文や小論文の指導のために読むのは,有益だと思う。
本書の構成は,著者が以前に出した『論理トレーニング101題』とほぼ同じだ。ただし,本書のほうが,より幅広い事項に言及されている。具体的には,指示関係について述べた第2章第1節,価値評価型論証を取り上げた第6章など。演繹的推論については,3章にわたって詳しく述べられている。
論理トレーニングといっても,たとえば小野田博一『史上最強の論理パズル』のような論理パズルの類ではない。そのような要素も少しはあるが(第9章),本書は「考える」ことに焦点を当てたものではなく,むしろ考えたことを的確に表現することを目指したものである。
本書は,大学での授業をもとにして書かれたものだ。だから,レベル的には,大学生・社会人が対象である。高校生や中学生が試しに読んでみるのも悪くはないが,完全独習は,たぶん大変だ。まあ,そんなに慌てなくてもいいだろう。しかし,学校や塾の先生が,現代文や小論文の指導のために読むのは,有益だと思う。
本書の構成は,著者が以前に出した『論理トレーニング101題』とほぼ同じだ。ただし,本書のほうが,より幅広い事項に言及されている。具体的には,指示関係について述べた第2章第1節,価値評価型論証を取り上げた第6章など。演繹的推論については,3章にわたって詳しく述べられている。