大転換する人材マネジメント―迫られる人事部の意識変革 の感想
参照データ
タイトル | 大転換する人材マネジメント―迫られる人事部の意識変革 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 伊東 朋子 |
販売元 | 東洋経済リサーチセンター |
JANコード | 9784492961032 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » マネジメント・人材管理 |
購入者の感想
著者の伊東朋子氏は、人事コンサルタントとして四半世紀のキャリアを持つ大ベテランです。本書は、具体的な人事の方法論に入り込むものではなく、短時間で読める「人事の読み物」的な位置づけではありますが、今一度、日本における人事の問題点を把握するのに役立つと思います。
僕自身も、講演の機会などがあれば一貫して言っていることですが、今、最も変化が求められているのは人事部だと思います。本書も、人事コンサルタントとして外から人事部を見てきた著者による警鐘としての意味があり、内容として同意するところが多いです。
・今の人事に求められていることは、自社のビジネス戦略を踏まえて、人材(タレント)を体系的に育成できる一貫性のある仕組みを構築し、実行することです。しかし、人事はオペレーションの範囲で今までのやり方を見直すことにとどまり、いかに戦略的に組織の人材を活用していくかという視点が不足しがちです。(p11)
・つまるところ、現在はかつてのように、放っておいても人材が勝手に育っていくような時代ではないのです。現場のOJTはうまく機能していませんし、チャレンジングな仕事が自ずと若手を成長させる職場環境でもありません。しかし、一方では、多くの企業がリーダー不足を痛感しています。(p28)
・日本の組織は、いい意味でも悪い意味でも、チーム内に仕事のできない人がいれば、誰かが代わりにカバーしようとします。誰の能力やスキルが不足しているのかが明らかになりにくい環境ともいえます。そういう環境に慣れていると、一人ひとりのアカウンタビリティーやミッションを明確にするということを考えなくても仕事ができてしまい、マネージャーであれば、本来は必須である能力やスキルが開発されないままになっている可能性があります。(p36)
僕自身も、講演の機会などがあれば一貫して言っていることですが、今、最も変化が求められているのは人事部だと思います。本書も、人事コンサルタントとして外から人事部を見てきた著者による警鐘としての意味があり、内容として同意するところが多いです。
・今の人事に求められていることは、自社のビジネス戦略を踏まえて、人材(タレント)を体系的に育成できる一貫性のある仕組みを構築し、実行することです。しかし、人事はオペレーションの範囲で今までのやり方を見直すことにとどまり、いかに戦略的に組織の人材を活用していくかという視点が不足しがちです。(p11)
・つまるところ、現在はかつてのように、放っておいても人材が勝手に育っていくような時代ではないのです。現場のOJTはうまく機能していませんし、チャレンジングな仕事が自ずと若手を成長させる職場環境でもありません。しかし、一方では、多くの企業がリーダー不足を痛感しています。(p28)
・日本の組織は、いい意味でも悪い意味でも、チーム内に仕事のできない人がいれば、誰かが代わりにカバーしようとします。誰の能力やスキルが不足しているのかが明らかになりにくい環境ともいえます。そういう環境に慣れていると、一人ひとりのアカウンタビリティーやミッションを明確にするということを考えなくても仕事ができてしまい、マネージャーであれば、本来は必須である能力やスキルが開発されないままになっている可能性があります。(p36)