やわらかな生命 の感想
参照データ
タイトル | やわらかな生命 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 福岡 伸一 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784163765600 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » は行の著者 |
購入者の感想
「週刊文春」に1年半連載していたエッセイをまとめたもの。いろんなテーマに話題が及ぶ。6章に分類されている。・・「日常と生命」、「野生と生命」、「科学と生命」、「色彩と生命」、「地図と生命」、「学びと生命」。
これまでとりあげられた事のあるテーマの反復、発展させたもの、新たに訪れた土地、新たに読んだ本について、最新の話題(例えばiPS細胞について)・・・等々。いつもの簡潔、平明だが、詩的な文章で読ませる!
「フェルメールの青、北斎の青」(pp148-150)は、ラピスラズリを使ったフェルメールと、ベロ藍(プルシアン・ブルー)を使った北斎を対比している。この一文を読んで、北斎の作品を見に小布施に行きたくなった。(ついでに宮澤賢治の「青」については、続きの「生命の色」(pp151-153)で書いてある。)
「シジフォスの労働」(pp131-133)。全文引用したくなる文章だが、「すべてのことが不透明で、不確かなこの世界にあって、次の二つのことだけはいつの世でも真実である。第一に、人の心は変わるという事。第二に人は必ず死ぬということ。」・・なぜそうなのか?生物学者としての著者の答えが書いてある。・・「動的平衡」関連の思考が手短に要約してある。
これまでとりあげられた事のあるテーマの反復、発展させたもの、新たに訪れた土地、新たに読んだ本について、最新の話題(例えばiPS細胞について)・・・等々。いつもの簡潔、平明だが、詩的な文章で読ませる!
「フェルメールの青、北斎の青」(pp148-150)は、ラピスラズリを使ったフェルメールと、ベロ藍(プルシアン・ブルー)を使った北斎を対比している。この一文を読んで、北斎の作品を見に小布施に行きたくなった。(ついでに宮澤賢治の「青」については、続きの「生命の色」(pp151-153)で書いてある。)
「シジフォスの労働」(pp131-133)。全文引用したくなる文章だが、「すべてのことが不透明で、不確かなこの世界にあって、次の二つのことだけはいつの世でも真実である。第一に、人の心は変わるという事。第二に人は必ず死ぬということ。」・・なぜそうなのか?生物学者としての著者の答えが書いてある。・・「動的平衡」関連の思考が手短に要約してある。