死ぬ気まんまん (光文社文庫) の感想
参照データ
タイトル | 死ぬ気まんまん (光文社文庫) |
発売日 | 2013-10-08 |
製作者 | 佐野 洋子 |
販売元 | 光文社 |
JANコード | 9784334766467 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » さ行の著者 |
購入者の感想
「私の愛する人は皆、死人である」という一文で始まるこの本には、死についてのエッセイと対談が収められている。
「死について」といっても、そこは佐野洋子さんのこと、再発の告知を受けた日の病院帰りにイングリッシュグリーンのジャガーを買いに行くという大胆さや、「今度生まれたら『バカな美人』になりたい」という直截な物言いが随所に見られ、読み進めるのに、ときに笑いをこらえるのに必死になったり、ときにほろりとさせられる。
二編目のエッセイでは、この世とあの世を橋渡しする境界、敷居ともいえるホスピスでの出会い、そこに暮らす人たちの日常を描いている。人が生きるとは、死ぬとはという重いテーマを軽やかに描いているからこそ、逆に心に深く響く作品である。
『死ぬ気まんまん』というタイトルと、散りばめられたピンク色の苺を背景に、幼いころの佐野さんと思われる少女が笑っている表紙の組み合わせが心地よい。
「死について」といっても、そこは佐野洋子さんのこと、再発の告知を受けた日の病院帰りにイングリッシュグリーンのジャガーを買いに行くという大胆さや、「今度生まれたら『バカな美人』になりたい」という直截な物言いが随所に見られ、読み進めるのに、ときに笑いをこらえるのに必死になったり、ときにほろりとさせられる。
二編目のエッセイでは、この世とあの世を橋渡しする境界、敷居ともいえるホスピスでの出会い、そこに暮らす人たちの日常を描いている。人が生きるとは、死ぬとはという重いテーマを軽やかに描いているからこそ、逆に心に深く響く作品である。
『死ぬ気まんまん』というタイトルと、散りばめられたピンク色の苺を背景に、幼いころの佐野さんと思われる少女が笑っている表紙の組み合わせが心地よい。