道具としての微分方程式―「みようみまね」で使ってみよう (ブルーバックス) の感想

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参照データ

タイトル道具としての微分方程式―「みようみまね」で使ってみよう (ブルーバックス)
発売日販売日未定
製作者斎藤 恭一
販売元講談社
JANコード9784062570374
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 数学 » 微積分・解析

購入者の感想

先ほどアマゾンから届きましたが、一気に読んでしまいました。この本は、きわめて日常的な物理・化学現象を移動速度論という観点で、説明していこうという試みです。これ自体は大変面白い。またイラストもきれいで、分かりやすく、効果的です。私自身「移動速度論」という分野には、未知でしたが、大変興味を持ちました。ただ本のタイトルは「道具としての微分方程式」ですが、さまざまな応用事例を通じて、微分方程式の本質を学ぶという著者の趣旨に従えばその通りなのかもしれませんが、少し迂遠な感じもします。微分方程式そのものを勉強したい方は、他の書籍にあたった方が良いと思います。最後に著者の語り口は独特で面白いのですが、だじゃれや脱線話はもう少しシェイプアップした方が良いと思いました。

正しいタイトルは「移動速度論の道具としての微分方程式」でしょう. 出てくる微分方程式は, 移動現象を表す偏微分方程式(source 項と移流項のある拡散方程式)と, その特別なケース, 一様または定常条件から得られる常微分方程式のみです. 微分方程式も, それが適用できる適用できる現象も, この特別なケースだけが扱われています. 微分方程式および微分方程式による数理モデル一般についての本ではありません.

1ページ目から, フラックス=物理量/(m2s), 物理量の例はモル数, などと言われるので, 数学はわかるけど化学がわからない人が微分方程式や数理モデルを学ぶには向きません.

おそらくもっともヒットな読者層は, 移動速度論に興味があり, 化学の基礎知識があり, 移動速度論の概念や微分方程式の立て方解き方にすっきりしないものを感じている大学低学年の学生でしょう. この目的と対象にはいい本でしょう.

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