天体衝突 (ブルーバックス) の感想
参照データ
タイトル | 天体衝突 (ブルーバックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 松井 孝典 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062578622 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 宇宙学・天文学 » 一般 |
購入者の感想
天体衝突ということが決して希で特殊なことではなく、地球を作ってきた歴史そのものであることを
解き明かしてくれる。人間はおごることなくこの幸せな今の地球環境に感謝しながら生存する道を
模索していく大切さを松井さんは一連の人間圏シリーズの主張の裏付けのようにこの本で述べて
いるように感じた。
解き明かしてくれる。人間はおごることなくこの幸せな今の地球環境に感謝しながら生存する道を
模索していく大切さを松井さんは一連の人間圏シリーズの主張の裏付けのようにこの本で述べて
いるように感じた。
隕石、というと「隕石に当たるぐらい」が起こることのないぐらいに低い確率を意味するように、ほとんど起こらないものと認識している人が多いだろう。
しかし、つい昨年(2013年)ロシアに隕石が落下し、その認識を変えた人も多いかもしれない。
本書は、ロシアのチェリャビンスク隕石落下から恐竜絶滅までの、惑星の衝突を分かりやすく解説してくれている。
隕石は、前方の空気の急激な圧縮により高温になり燃える(空気との摩擦ではない!)。
これが火球であり、その際に衝撃波を出す。
そして、地面に衝突したり、隕石内の圧力差に耐えられなくなったりすると、隕石が爆発する。
隕石が斜めから突っ込んでも、クレーターが正円なのは、クレーターは爆発によって出来るからである。
爆発で地面がすり上げられるとクレーターになるが、クレーターは必ずしも安定ではなく、縁部分が真ん中に下がろうとして、クレーターの真ん中が結果盛り上がることも起きる。
隕石落下はまれだと思うかもしれないが、そうではない。
2000平方キロメートルの森林がなぎ倒されたという1908年のツングースカ大爆発や、1947年のシホテ・アリン隕石の落下、キンカーディン爆発やカレッジ爆発など、意外とある
(ただし人の住んでないところへの落下が多い。観測は核実験探査用地震計が用いられることが多い)
しかも、ツングースカ級の隕石は100年に1回ぐらいの頻度で落ちてくるという。
地球史で最大の天体衝突は、火星クラスの隕石落下によって月が作られたことである。
月の起源としては、ジャイアント・インパクト説が非常に有力と筆者は論じている。
また、恐竜の絶滅というのも大きい。
恐竜の絶滅要因が隕石だというのは当たり前の話かと思っていたが、昔は斉一説(ありふれた事象で生物種はゆっくり変化する)が主流で、激変説(まれな事象が大変化を起こす)である隕石説が出たのは1980年というのは驚きであった。
コンパクトに幅広い話題がまとまっていて面白い。
トピックスが強烈なためもあり、読んでいて楽しい一冊である
しかし、つい昨年(2013年)ロシアに隕石が落下し、その認識を変えた人も多いかもしれない。
本書は、ロシアのチェリャビンスク隕石落下から恐竜絶滅までの、惑星の衝突を分かりやすく解説してくれている。
隕石は、前方の空気の急激な圧縮により高温になり燃える(空気との摩擦ではない!)。
これが火球であり、その際に衝撃波を出す。
そして、地面に衝突したり、隕石内の圧力差に耐えられなくなったりすると、隕石が爆発する。
隕石が斜めから突っ込んでも、クレーターが正円なのは、クレーターは爆発によって出来るからである。
爆発で地面がすり上げられるとクレーターになるが、クレーターは必ずしも安定ではなく、縁部分が真ん中に下がろうとして、クレーターの真ん中が結果盛り上がることも起きる。
隕石落下はまれだと思うかもしれないが、そうではない。
2000平方キロメートルの森林がなぎ倒されたという1908年のツングースカ大爆発や、1947年のシホテ・アリン隕石の落下、キンカーディン爆発やカレッジ爆発など、意外とある
(ただし人の住んでないところへの落下が多い。観測は核実験探査用地震計が用いられることが多い)
しかも、ツングースカ級の隕石は100年に1回ぐらいの頻度で落ちてくるという。
地球史で最大の天体衝突は、火星クラスの隕石落下によって月が作られたことである。
月の起源としては、ジャイアント・インパクト説が非常に有力と筆者は論じている。
また、恐竜の絶滅というのも大きい。
恐竜の絶滅要因が隕石だというのは当たり前の話かと思っていたが、昔は斉一説(ありふれた事象で生物種はゆっくり変化する)が主流で、激変説(まれな事象が大変化を起こす)である隕石説が出たのは1980年というのは驚きであった。
コンパクトに幅広い話題がまとまっていて面白い。
トピックスが強烈なためもあり、読んでいて楽しい一冊である