雑誌の人格 の感想

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参照データ

タイトル雑誌の人格
発売日販売日未定
製作者能町 みね子
販売元文化出版局
JANコード9784579304455
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 本・書誌学

購入者の感想

はじめに、自分は雑誌を読む習慣がありません。それでも(それだから?)面白いです。
この本は「ある雑誌の読者を勝手に想像して解説していく」と、ざっくり言うとこんな感じですが。読んだ印象では「ある雑誌の特徴、傾向を掴んで擬人化し、それを読者と勝手に設定し解説していく」という感じかな。
自分の文章がアレなので上手く説明できてないですけど。
毎回扱う雑誌は女性誌が多いですが、男性誌も扱いますし、「カメラ日和」のように女性誌と言い切れないけど女性向けの雑誌。「カジカジ」「真夜中」のように男女別を特に意識してない雑誌も扱います。
1つの雑誌につき、見開きの大きく描かれた読者(とされている)のイラストと1P程度の文章と全3Pの構成です。
文章は雑誌の解説に留まっていて妄想して遊んでいるというというのはイラストの方。
しっかりカラーで描かれていて、眺めるだけで楽しいです。凄いのはそうやって眺めるだけでも、読者のファッションやイラストの雰囲気などでどのような雑誌なのかわかった気になってしまうというところです。
その読者の家族構成、日常の不満なども細かく端の方に描かれており良いアクセントだし笑えます。もし文庫化などで形態を変えてもこのカラーはなくさないで欲しいです。それくらい観てて楽しい。
「雑誌の解説に留まっている」とした文章部分もその解説自体はとても丁寧で細かい。とにかく著者の気になったポイントが細かく書いてあります。
(名前だけ知ってるけどこんな雑誌でしょ?)と思ってた雑誌も文字のフォント・よく出てくるフレーズ・モデルの生活感までに言及した解説で、「こんな雑誌だったんだ!」とイメージが変わることも。思わず手にとって自分で読みたくなる雑誌が多いです。
取り扱い雑誌の数も多く、1つの紹介が3Pと短めなので、ダレないし飽きない。好きなとこから読めるのも魅力です。
「小悪魔ageha」「メンズノンノ」「日経ウーマン」「婦人交論」「ポポロ」などのページが特に面白くて買ってみようかと本気で思いました。

著者を知って読む人が多いかもしれませんが、知らなくても面白い本になってます。

タイトルは「雑誌の人格」ですが、雑誌そのものではなくて、読者の典型像を想像して書いたものだそうです(まえがきより)。
なので、雑誌で取り上げる世界と読者のズレの表し方が一つの読みどころになっています。

著者の見立てが当たっているかは、良く分かりませんが、楽しく読めますし、作者の青文字系への共感とギャル・セクシー系への高い評価はよく伝わってきます。

おもしろいです。
ある雑誌の人格?ある雑誌を読んでる人の人格?ある雑誌を読んでそうなのはこんな人格の人?
いずれにしても能町みね子さんの人格(人柄?)が好きです。0

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