もう、名刺交換はするな。 の感想

まず、タイトルに意表を突かれました。

なんと言っても、「もう、名刺は交換するな。」ですから。
日夜、名刺を交換することから仕事を始めている私としては、

「えー？　名刺を交換するなって？　それで、どうやって仕事をするんだろう。
名刺を交換しなくちゃ、相手の名前も会社も連絡先もわからない。まさか、
いきなり仕事で会った人のプロフィールを頭に叩き込めというわけでもないだろうし。
もしもそうなら、自分はそんな記憶力抜群の天才ではないから無理だな。
それとも、新しい仕事の方法でも書いてあるのだろうか……？」

書店で手にとったきっかけは、そんな実に単純な動機からでした。

で、プロローグから目次とざっと読んでみると、……成程成程。

名刺は交換するな、といっても、要するに、
「自分の仕事やメリットにかなった名刺交換以外は無駄だ」
「名刺交換をしても使える名刺かどうかの判断ができなければ意味がない」
「単純に名刺交換といっても、活かし方次第では、すごいビジネスチャンスが埋もれている！」
というようなことがいいたいわけだ。

たしかにそれはその通りで、仕事上、名刺交換をする機会の多い私としても、
「宝の持ち腐れ」、というか、文字通り交換しただけで「御蔵入り」になっている
名刺君たちが、随分ある〈汗

この本を読んでみて思ったのは、そういった使う機会のない名刺は、この際思い切って棄ててしまおう、
それと、今後に活かせる名刺は振り分けて整理しよう、ということだった。

しかも親切なことに、「使える名刺、使えない名刺」の判断基準〈ポイント）が、
この本にはわかりやすく各章の末尾に整理されているので、どんな素人でも一目瞭然である。
〈ここで、この感動!！のままに全部書いてしまいたいけれど、ネタバレになってしまうので、
　是非、各人の目で確かめてもらいたい）

「せっかくもらった名刺なのだから、まあ、いつか使うかもしれないし、とっておくか」