借金経営のススメ――常識をガラリと変える資金繰りテクニック の感想

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タイトル借金経営のススメ――常識をガラリと変える資金繰りテクニック
発売日販売日未定
製作者小堺桂悦郎
販売元フォレスト出版
JANコード9784894516151
カテゴリビジネス・経済 » 実践経営・リーダーシップ » 経営管理 » 経営管理

購入者の感想

 私は現役の税理士です、30年程この業界で仕事をしています。結果として誰に習うともなく、顧問先(中小零細企業者)の相談に乗っていると「対金融機関」という目線が重要になってきます。

 得意先に対して気をつかうのは当たり前でしょうかね、まずは売り先でしょうから。仕入先に対しても自分が商売をしやすいように(儲かるように)商品等を供給して貰うために気を遣うことになるでしょう。そして金融機関に上手く資金手当して貰うために、儲けを逃さないように資金繰りをすることになります。総てを取引先と括って、自分の取引先にとって、自らが相手の良い取引先にならないと長続きしません。瞬間的に宝くじに当たるように儲かったとしても続かないのです。瞬間的に儲けてすぐ引退して生涯暮らせるなんていう利益にはあまりお目にかかりません。

 この本には金融機関とどう付き合うか、金融機関の価値観とはどんなものか、彼らの目線が見えてくる知識が凝縮されています。お勧めします、中小零細企業者の方々に。

 なお、借金の意味についてはいろいろとあるのでしょうが、一つの解釈として、「将来の利益から返済する」という見方が出来ます。手にしている利益から商売をするのか、それとも将来のビジネスの青写真を実行しそこから上がるだろう利益から返すのか。前者は小さな商売しか出来ない可能性が高いのでしょう。後者は、起業、独立、ベンチャーなどということになります。日本では投資家があまりいなので金融機関からの融資に頼ることになります。

 誰もが大企業に出資者となって貰えるようなプレゼンテーションの機会や優れたアイディアを持っているわけではありません。ベンチャーキャピタルに出資などもして貰えないのが普通です。また、ささやかな独立開業などにはこれらの世の中を変えるような創業も必要ないのかも知れません。

 借金をするとレバレッジを効かせるという効果もあります。デリバティブの一種と言ったら聞こえが良い?(悪い?)自己資金で仕入をして商売すると10個仕入れて10個しか売れない、しかし借金をして100個仕入れて100個売ることが出来れば利益はほぼ10倍になる計算になります。

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