行動科学に基づいた驚異の「復習継続法」 の感想

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参照データ

タイトル行動科学に基づいた驚異の「復習継続法」
発売日販売日未定
製作者石田淳(行動科学マネジメント)
販売元パンローリング
JANコード9784775941201
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 教育学 » 一般

購入者の感想

 この本の良いところは、「復習」という漠然としたものに対して行動科学の視点から具体的な行動(復習することにおいて必要な行動。例えば、授業の内容を書き出したかなど)を示したことだろう。「勉強しなさい」と言うのはいいが、「具体的に何をすればいいのか?」を子どもに示すことができないなら、口すっぱく言ってもそれは時間の無駄。まぁ、わかっていても言ってしまうものだが……。
 本書では、そのあいまいなところが明らかになっているから、「何をすればいいのか」、子どもがわかるのだろう。だから、学力も向上するのではなかろうか。少なからず「教育」という世界に携わっている私にとっては実に意味のある話だった。

 この方法論に興味が出てきたので、試しに他のレビューにも名前が挙がっている「続ける技術」を買って読んでみた。確かに、理論自体は同じような話ではある(当たり前といえば当たり前か)。だが、「続ける技術」を読んで復習継続法のことがわかるかというと、そんなことはありえないと感じた(うわべだけしか読んでいないなら話は別だが)。

 なぜなら、決定的に違う点があるからだ。仮に「続ける技術」などの行動科学について語った著書を「総論」とするなら、この復習継続法の本は「各論」なのだ。「続ける技術」をいくら読んでも「どうやって復習すべきか」「復習にどういう行動が必要か」などはひとつも書いていない。むしろ、総論を読んで「復習に必要な行動はコレなのか」ということが分かるような人は、ある意味、天才だけだろう。普通は、それがわからないから、「どう教えるべきか」、日々、格闘しているわけであって。

 この本は、完全に勉強(復習)に特化したものである。勉強という分野に行動科学を取り入れたら結果が出たという内容だ。総論はあくまでも総論。あるテーマに的を絞った場合、各論には勝らない。各論は各論で、しっかり身につけておいたほうがいいだろうと、個人的には強く感じる。

 学力は「ない」よりも「ある」ほうが絶対に良い。子どもの可能性を広げる意味でも。そして、その学力は「やり方」と「続け方」がわかればついてくるというのだから、これから地道に取り組んでみようと思う。

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