25 の感想

前作『21（UK盤）』（１１年）から４年ぶりの３ｒｄスタジオ・アルバム（１５年１１月リリース）で、驚異的な商業的評価を受けた前作から観ると、全体的にはＲ＆Ｂ・ソウルベースのマイナー・テイスト（ブルース）は影を潜め、メジャー・テイストの（パワー）バラードの印象が強いように思う。本作も既にＵＳ／ＵＫ共にトップ・チャート入りしており、売上枚数がどこまで伸びるかは注目だろう。フィーチャー・ナンバーを観ると、全てアデルの手による（共作含む）もので、先行シングル・リリース（ネット配信）されトップ・チャート入りの、パワー・バラード／ポップの「Hello」及び「Sweetest Devotion」を中心に、「When We Were Young」、「Remedy」、「Love in the Dark」、「All I Ask」などのバラード、「Water Under the Bridge」、「River Lea」等のバラード・ポップ・ナンバーで構成されている。このほかラテン・ポップ・スタイルの「Send My Love (To Your New Lover)」、スタンダード・ソウル／ジャズ・テイストの「I Miss You」、ソウル・ブルースの「Million Years Ago」などがアクセントになっている。前作で主流だったマイナー／ブルース・テイストは、本作では右の「Million Years Ago」くらいで、私見ながら前作と併せると構成のバランスもちょうど良いようにも思える。

収録曲が6曲のミニアルバムで，ジャケットや帯などのアートワークもシンプルですが，内容は濃厚です。
CMのタイアップになりそうなぐらいキャッチーな「Baby’s on Fire」からスタートし，
歌詞のお下劣さが20周年よりパワーアップした「25周年の歌」から濃さがしみてきます。
コーラスやストリングス，ドラムのサンプリングがクラシックなディスコテイストの「A.S.I.D.I.S.C.O」は
ディスコサウンド好きなのが伝わってきます。
「Super Star (Re-boot)」はちょっと手触りが「モノノケダンス」っぽいストイックな曲ですが，
聞き込むほどに味が出ておすすめ。
圧巻は「Pan! Pan! Pan!」で，ビーチボーイズもかくやというサーフサウンドに
乗せたナンセンスな歌詞がグッときます。
ナンセンスかつ下品でありながら，絶えずイイ音を聞かせてくれる彼らの30周年が楽しみです。

追記
25周年のプロモーションに使われている2人のイラストの元ネタは，ゼーガー＆エバンスのシングル「西暦2525年」のジャケットですね。

小学生の息子に『パイ◯ンってなに？』『ス◯トロ自撮りってなに？』と
質問された時には戦慄が走りました。小学校では唄うな、とキツく言っておきました。電気グルーヴ大好き！

この曲を聴くためだけに買ってもいいんじゃないかと思うぐらい くっだらない曲です(笑)。
「ザンギリ頭の愉快犯」
「オレのス○トロ自撮り決定版」とか
年月が経っても、電気グルーヴは電気グルーヴでしかなかったです。
良い意味で、昔とやってる事変わりません。
25年経っても、おっさんになってもバカやってる
そんなお二人が大好きです!!