勝つための現代麻雀技術論 の感想
参照データ
タイトル | 勝つための現代麻雀技術論 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ネマタ |
販売元 | 洋泉社 |
JANコード | 9784800303103 |
カテゴリ | ジャンル別 » 趣味・実用 » ギャンブル » 麻雀 |
購入者の感想
分量・密度が発売当時の他の戦術書と比べ突出しています。反面、レイアウト的な見やすさはやや犠牲になっています(縦書きで複数行の不等式など)。
このような技術「論」という名がつくほどの形にしあげることで、麻雀をこれから学ぶ人にもゲーム(競技)としての奥行きが伝わり、麻雀のイメージアップにも貢献している気がします。
麻雀上達の効率という面では、確かに消化しやすいとは言いづらい内容ですが、パズル本に取り組むようなチャレンジ精神を刺激する性格を持つ本だと思います。期間を空けて読み返すと新たな発見や理解があって、自分が上達しているような気分を味わえます。
前半は手作り(牌理)の章なのですが、ネマタさんの説明は、打牌選択のしかたを明確に言語化ロジック化しようという趣きで、それゆえに文構造がかなり複雑なところがあります。ウザク本のような打牌候補同士の丁寧な比較は、こちらでは紙面の都合上ありません。納得がいかない選択については、自分で比較のプロセスを書き込むなりして補う必要があります。
後半の押し引きや点数状況判断の章は立体図(具体的な場況)なしの解説です。言葉で読んでわかる人はおそらくできている(心がけている)人で、これから学ぶ人は読んでもピンとこないかもしれません。このあたりは福地さんの『押し引きの教科書』などを土台にし、その上で読めば感覚と知識がかみ合ってくるかと思います。
ところで、ネマタさんの総合的な戦術論は下の順に発表されているようで、134と読み比べると、出版物になりずいぶん読みやすくなっています。書籍版がむしろ楽に感じるくらいです。
1 元になったウェブ版
2 本書
3 麻雀一番街・麻雀大学「ネマタの現代麻雀研究室」http://web.archive.org/web/20160515223605/http://dora12.net:80/modules/university/
4 麻雀ウォッチ「もっと勝つための現代麻雀技術論」
本書はさらに改善できると思うので(例えば押し引きの場合分けや159・183頁の表は色分けした一覧表にするなど)、今後もし改訂増補版などが出ればまた読み込んでみたいです。
このような技術「論」という名がつくほどの形にしあげることで、麻雀をこれから学ぶ人にもゲーム(競技)としての奥行きが伝わり、麻雀のイメージアップにも貢献している気がします。
麻雀上達の効率という面では、確かに消化しやすいとは言いづらい内容ですが、パズル本に取り組むようなチャレンジ精神を刺激する性格を持つ本だと思います。期間を空けて読み返すと新たな発見や理解があって、自分が上達しているような気分を味わえます。
前半は手作り(牌理)の章なのですが、ネマタさんの説明は、打牌選択のしかたを明確に言語化ロジック化しようという趣きで、それゆえに文構造がかなり複雑なところがあります。ウザク本のような打牌候補同士の丁寧な比較は、こちらでは紙面の都合上ありません。納得がいかない選択については、自分で比較のプロセスを書き込むなりして補う必要があります。
後半の押し引きや点数状況判断の章は立体図(具体的な場況)なしの解説です。言葉で読んでわかる人はおそらくできている(心がけている)人で、これから学ぶ人は読んでもピンとこないかもしれません。このあたりは福地さんの『押し引きの教科書』などを土台にし、その上で読めば感覚と知識がかみ合ってくるかと思います。
ところで、ネマタさんの総合的な戦術論は下の順に発表されているようで、134と読み比べると、出版物になりずいぶん読みやすくなっています。書籍版がむしろ楽に感じるくらいです。
1 元になったウェブ版
2 本書
3 麻雀一番街・麻雀大学「ネマタの現代麻雀研究室」http://web.archive.org/web/20160515223605/http://dora12.net:80/modules/university/
4 麻雀ウォッチ「もっと勝つための現代麻雀技術論」
本書はさらに改善できると思うので(例えば押し引きの場合分けや159・183頁の表は色分けした一覧表にするなど)、今後もし改訂増補版などが出ればまた読み込んでみたいです。
既にネットの世界では有名な著者の、これまでの成果を著作にした作品です。
科学する麻雀が、統計学を取り入れた点で画期的であったのに対し、本作はこれまでバラバラに散っていた有益な麻雀研究家たちの情報を上手く紐付け、麻雀の判断を手牌の進行度合い別に(教科書的に)体系化したという点で画期的な著作であると思います。
ボリュームもかなりあり、私(天鳳というサイトでR1800台後半〜1900、4〜6段程度)程度の雀力ですと、見落としている点もたくさんありました。
科学する麻雀が発行された時のように
この著作がたたき台となり、麻雀研究が進んで行くことを願ってやみません。
科学する麻雀が、統計学を取り入れた点で画期的であったのに対し、本作はこれまでバラバラに散っていた有益な麻雀研究家たちの情報を上手く紐付け、麻雀の判断を手牌の進行度合い別に(教科書的に)体系化したという点で画期的な著作であると思います。
ボリュームもかなりあり、私(天鳳というサイトでR1800台後半〜1900、4〜6段程度)程度の雀力ですと、見落としている点もたくさんありました。
科学する麻雀が発行された時のように
この著作がたたき台となり、麻雀研究が進んで行くことを願ってやみません。
「現代麻雀技術論」というかなり有名な麻雀戦術サイトの書籍化。
文字数の制限などから削られた部分もかなりあるものの、
それでも麻雀が強くなりたい人に役立つ情報が満載です。
具体的には「読み」をカットして、「手作り」と「押し引き」に絞っています。
ただ、押し引きこそ結果に直結する重要な要素です。
「こういうときは押し」「こういうときはオリ」と明確に記載されているため
たいへん読みやすいですし、「流れ」のような抽象的な言葉は一切登場しません。
牌図も豊富に用いられているものの、かなり長い文章を読むことになります。
中級者にも難しく感じられる本で上級者向けと言えるかもしれませんが、
この本を頭に叩き込めば確実に強くなることは間違いなしだと思います。
文字数の制限などから削られた部分もかなりあるものの、
それでも麻雀が強くなりたい人に役立つ情報が満載です。
具体的には「読み」をカットして、「手作り」と「押し引き」に絞っています。
ただ、押し引きこそ結果に直結する重要な要素です。
「こういうときは押し」「こういうときはオリ」と明確に記載されているため
たいへん読みやすいですし、「流れ」のような抽象的な言葉は一切登場しません。
牌図も豊富に用いられているものの、かなり長い文章を読むことになります。
中級者にも難しく感じられる本で上級者向けと言えるかもしれませんが、
この本を頭に叩き込めば確実に強くなることは間違いなしだと思います。