モーツァルト―音楽における天才の役割 (中公新書) の感想
参照データ
タイトル | モーツァルト―音楽における天才の役割 (中公新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | H.C.ロビンズ ランドン |
販売元 | 中央公論社 |
JANコード | 9784121011039 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
購入者の感想
どんな分野にも完成度の高い本があるものですが、これもその1冊です。新書版の少ないページにランドンによるモーツァルトの人物像が凝縮しています。年代順ではなくジャンル別に章を分けてあるところが独特ですが、同時にモーツァルトの一生も概観できるようになっています。最近のモーツァルト研究の成果が反映されているので、それにはじめて接する読者にはかなり新鮮だと思います。作品名が次々と出てきますが、それらの曲をすべて聴いたことのある人などあまりいないでしょう。でもある程度はどんな曲か思い浮かばないとこの本を味わうのは難しいと思います。読み終わって改めてこの天才が残してくれたものへの感謝と、残せなかったものへの残念な思いを感じました。