毒になる生食、薬になる生食 (講談社プラスアルファ新書) の感想

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参照データ

タイトル毒になる生食、薬になる生食 (講談社プラスアルファ新書)
発売日販売日未定
製作者藤田 紘一郎
販売元講談社
JANコード9784062727570
カテゴリノンフィクション » 科学 » 食品・栄養学 » 食品科学

購入者の感想

 著者の藤田さんは、寄生虫学の権威で、その方面の著作が多数あります。少し以前、某焼肉チェーンのユッケが原因で、集団食中毒が発生し、死者まで出たことは、まだ記憶に新しい事と思います。また、最近牛のレバーからO157が検出され、厚労省は生レバーの提供を2012年6月から禁止にする事を決めました。元来大腸菌は、毒性が無い物ですが、ファージが関与して、毒性の強い大腸菌O157、O104、O111等が出現し、それに起因する食中毒が頻発するようになりました。藤田さんは、モヤシやカイワレ等の発芽野菜は、よく洗って食べ、生肉は食べないようにし、レバ刺しは提供禁止が良いのではないかと述べています。
 そして、豚肉には、有鈎条虫、旋毛虫という有害な寄生虫がいます<幸い日本では、旋毛虫がいたという報告はまだ無いそうです)。また、ヒグマ、ツキノワグマ、ウマイノシシにも旋毛虫が認められます。ヘビ、カエル、トリ肉には、マンソン裂頭条虫がいますし、雷魚、ドジョウ、ナマズには、顎口虫がいます。 ホタルイカには、旋尾線虫、スルメイカ、アジ、イワシ、サバ等にはアニサキス(アニサキスがすごく痛むのは、アレルギーのせいらしいです)がいますし、フナ、コイ、アユ、シラウオ等には、横川吸虫、肝吸虫がいます。また、近年人喰いバクテリアが問題になってきていますし、抗生物質乱用によるNDMI,MRSAの蔓延が問題になってきています。
 近年グルメ・ブームで数多くの肉、魚が生食されるようになってきました。私達の年代は、豚肉の生食、川にすむ魚、蟹等の生食は絶対禁忌と教えられてきましたが、最近はどうなのでしょうか?私達も腸内細菌のエサとなる野菜、穀物、豆類、発酵食品等を多くとり、保存料、食品添加物の入っている食品を出来るだけ避け、免疫力を高め、危険な生食は避けるようにしなければいけません!
 藤田さんは、生食の危険性、そしてその予防法を簡潔に纏めています!!

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講談社から発売された藤田 紘一郎の毒になる生食、薬になる生食 (講談社プラスアルファ新書)(JAN:9784062727570)の感想と評価
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