群れない生き方 (ソフトバンク文庫) の感想
参照データ
タイトル | 群れない生き方 (ソフトバンク文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 桜井 章一 |
販売元 | ソフトバンククリエイティブ |
JANコード | 9784797370706 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門 |
購入者の感想
現代社会の群れと孤独がテーマの今回は、悩みを抱える人達に桜井氏が1つ1つ答えていく形式となっている。
本書の中で桜井氏は、現代人の群れは自然発生的な集団とは違い、打算に基づく"たかり"の集団であると看破する。
そのため、集団の中に身を置きながらも一体感を感じられず孤独感に苛まれるのだと。
現代では大多数の人間が企業という組織に身を置くサラリーマンである。
しかし、組織に入れば出世競争という名のゴマすり合戦に乗せられ、偽造・改竄が容易な数字という
極めて表面的な情報でのみ結果を求められる。
しかもその結果は性急に求められるため、焦りや不安から過程をなおざりにしたやり方をする者も多い。
そうした体制に反発したり異を唱えようものなら、今度は"常識が無い"、"世間知らず"、"甘ちゃん"
などの烙印を押され組織から爪弾きにされる。
とりわけ人の多い大企業や都市部ではその傾向が顕著で、同調圧力はかなりのものになるだろう。
そのような中で周囲に流されず自分を貫くというのは簡単なことではない。
そこで氏は言う、「自分独自の考えを持ち、1つでいいから最低限譲れないという部分を持て」
「それで君の周りに人がいなくなったら、自分が強くなった現れだと思っていい」と。
桜井氏はこれまで一貫して"強さを求めよ"と主張してきたが、群れているばかりでは人は決して強くはなれない。
孤独になれば当然、頼る者はおらず全ての行動・決断を自己の責任において行わなければならなくなる。
だが、その孤独な期間を耐え不安を乗り越えることは、自信をつけ人として強くなるために誰しも必要なのだと思う。
"20年間無敗の雀鬼"というのは桜井氏の強さを表す代名詞としてよく使われる。
私が桜井氏の本に出会ったのはもう十数年前になるが、実のところ私はこの言葉に1度も心を動かされたことがない。
ハッキリ言うとそんなものに興味は無いし、どうでもいいとさえ思っている。
ではなぜ私が桜井氏の本を好むのかと言えば、そこに確かな"情"というものが感じられるからである。
本書の中で桜井氏は、現代人の群れは自然発生的な集団とは違い、打算に基づく"たかり"の集団であると看破する。
そのため、集団の中に身を置きながらも一体感を感じられず孤独感に苛まれるのだと。
現代では大多数の人間が企業という組織に身を置くサラリーマンである。
しかし、組織に入れば出世競争という名のゴマすり合戦に乗せられ、偽造・改竄が容易な数字という
極めて表面的な情報でのみ結果を求められる。
しかもその結果は性急に求められるため、焦りや不安から過程をなおざりにしたやり方をする者も多い。
そうした体制に反発したり異を唱えようものなら、今度は"常識が無い"、"世間知らず"、"甘ちゃん"
などの烙印を押され組織から爪弾きにされる。
とりわけ人の多い大企業や都市部ではその傾向が顕著で、同調圧力はかなりのものになるだろう。
そのような中で周囲に流されず自分を貫くというのは簡単なことではない。
そこで氏は言う、「自分独自の考えを持ち、1つでいいから最低限譲れないという部分を持て」
「それで君の周りに人がいなくなったら、自分が強くなった現れだと思っていい」と。
桜井氏はこれまで一貫して"強さを求めよ"と主張してきたが、群れているばかりでは人は決して強くはなれない。
孤独になれば当然、頼る者はおらず全ての行動・決断を自己の責任において行わなければならなくなる。
だが、その孤独な期間を耐え不安を乗り越えることは、自信をつけ人として強くなるために誰しも必要なのだと思う。
"20年間無敗の雀鬼"というのは桜井氏の強さを表す代名詞としてよく使われる。
私が桜井氏の本に出会ったのはもう十数年前になるが、実のところ私はこの言葉に1度も心を動かされたことがない。
ハッキリ言うとそんなものに興味は無いし、どうでもいいとさえ思っている。
ではなぜ私が桜井氏の本を好むのかと言えば、そこに確かな"情"というものが感じられるからである。