Cloud Nine の感想

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参照データ

タイトルCloud Nine
発売日2004-02-09
アーティストGeorge Harrison
販売元Capitol
JANコード0724359409023
Disc 1 :Cloud Nine
That's What It Takes
Fish On The Sand
Just For Today
This Is Love
When We Was Fab
Devil's Radio
Someplace Else
Wreck Of The Hesperus
Breath Away From Heaven
Got My Mind Set On You
Shanghai Surprise (Bonus track)
Zig Zag (Bonus track)
カテゴリ » ミュージック » ジャンル別 » ポップス

Cloud Nine とは

   ジョンへの追悼歌「過ぎ去りし日々」を別にすれば、それまで“禁じ手”としてきたビートルズ・サウンドを遂に解禁し、大ヒットを記録した起死回生の1作。それを可能にしたプロデューサー、ジェフ・リンの存在も見逃せない。

   ジェイムズ・レイの62年のヒット曲をカバーし見事全米1位に輝いた「セット・オン・ユー」、ビートルズへのオマージュにあふれた「FAB」という2曲のヒット・シングルの印象が強烈だが、アルバム自体は、同じく彼が手がけたロイ・オービソンの『ミステリー・ガール』(89年)やトラヴェリング・ウィルベリーズを彷彿とさせるもの。最もジェフ・リン色濃い「ディス・イズ・ラヴ」あたりもゴキゲンな仕上がりだ。ボーナス追加された2曲の内、「上海サプライズ」は待望の音源化となった同名映画の主題歌。(木村ユタカ)

購入者の感想

 このアルバムが出た当時、筆者は専門学校生だった。高校時代に『Gone Troppo』が出てから5年。やっと手にしたジョージの新作ということで、めちゃくちゃ興奮した覚えがある。おっさんとなったいまでは5年などあっという間だと思ってしまうが、若い頃の5年間は重い。そんなわけで久しぶりに聴くジョージの新しい音だったわけだが、それが海の向こうでは大ヒットしているらしいという話を聞いてますます興奮した。
 個人的なことはさておきアルバムの中身の方に話を移すと、ジェフ・リンのプロデュースはいま聴くとややポップすぎるかなという感じがしないでもない。また、それがジョージらしさを多少損ねているようにも思える。だが、そうはいってもそこに刻まれた音はやはりジョージ・ハリソンそのものだ。ビートルズからの長い年月を通してたどりついたある種の開き直りのようなものが感じられ、それが肩の力を抜いたリラックスした音として鳴らされている。また、そこにはそれまでの自らの歩みを総括するような雰囲気もあり、そういう面でも感慨深いものがある。
 ラストに収められたルディ・クラークのカバー「Got My Mind Set On You」はシングルになって大ヒットした曲だが、個人的にはこの曲にあるいかにもヒット曲然とした感じよりもタイトル曲や「That’s What It Takes」「Someplace Else」といった曲の方によりジョージらしさを感じる。そして、このアルバムでの個人的なベストトラックは「This Is Love」だ。ポップな曲調も大好きだが、何といっても曲全体に響きわたるジョージのギターがたまらなくいいのである。何度聴いても聴き惚れてしまう。

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Capitolから発売されたGeorge HarrisonのCloud Nine(JAN:0724359409023)の感想と評価
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