小澤征爾さんと、音楽について話をする の感想

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参照データ

タイトル小澤征爾さんと、音楽について話をする
発売日販売日未定
製作者小澤 征爾
販売元新潮社
JANコード9784103534280
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

私は82歳。これまで多くのクラシックも聴いてきた。音楽すべて大好き人間でもある。しかし、この本を読んで(じっくり味わいながら読んだ)音楽とはこういうものだったのだ・・と、改めて知った驚きと喜びは大きい。音楽だけの話ではなく、すべての職業にも共通するものがあるように思える。こんな素晴らしい対談を、すべての人に読んでもらいたいと願っている。

読み始めてすぐにただならぬ面白さであることに気が付きました。
村上春樹さんの小説には重要なキャラとして音楽が使われます。
かなりお好きなのだとは思っていましたが、此方の遥か想像を超える博覧強記の方でした。
小澤征爾さんと音楽の話をする、というのは音楽ファンにとっては羨ましいことなのですが、果たして素人であればそう簡単なことではないと想像付きます。
まず気後れします。
音楽は演奏家のものであって、聴衆は一段低い階層にいるのではないかと僻みがあります。
多分これは、演奏家と聴衆の間で会話が成立しないために起きていることだと思います。
演奏家の言っていることが一般大衆にはなかなか理解できないのですね。
さらに音楽家という人たちをあまり一般大衆は知りません。
大袈裟にいえば村上氏のインタビューは、その二つの壁を超えた、と言えます。
あとがきで小澤さんが書かれていますが、村上氏は正気の範囲を超えている、ほどのマニアでした。
小澤さんはレコード・マニアが嫌いだったそうなのですが、村上氏が音楽についての知識があまりに豊富なのに途中で考えを変えたようです。
それは、村上氏が純粋なる音楽愛好家であったためです。正気の範囲を超えていますが。
このインタビューは不幸中の幸いで成立しています。
それは小澤さんが大病をして演奏を中断していたためです。
この本で知ったのですが、お元気であれば小澤さんの忙しさは半端ではなく、これだけのインタビューを受ける時間は無理であったろうと思われます。
この本を読んでおりますと、マーラーやブラームスなど途中で本を閉じて聞いてしまいます。
オーケストラの演奏が一段と面白く感じられることは間違いありません。
素人を音楽の深い森に連れて行ってくれる素晴らしい本です。

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