80歳を過ぎても徹夜で議論できるワケ (角川oneテーマ21) の感想

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タイトル80歳を過ぎても徹夜で議論できるワケ (角川oneテーマ21)
発売日販売日未定
製作者田原 総一朗
販売元KADOKAWA/角川書店
JANコード9784041018651
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

すでに『塀の上を走れ──田原総一朗自伝 』と『田原総一朗 : 元祖テレビディレクター、炎上の歴史』が上梓されているので、田原総一朗さんの「人となり」について新しい情報はほとんどない。ただし、これが最新のものなので、最もこなれており読みやすい。「自己紹介は繰り返し練習することが重要」という就活アドバイスみたいな好例。よって、田原さんに興味を持った方はこの本から読み始めるのがベスト。
 
さらに前の2冊にはない、非常に興味深い部分が、田原さんによる友人の紹介文。これが抜群に面白い。まさに「人好き」ジャーナリスト田原総一朗の真骨頂。特に「思想信条」が異なる相手との衝突と、その語の心の交流に胸を打たれる。田原さんの誠実さ、率直さの面目躍如いや本領発揮といったところ。
 
この自由奔放な、疾風怒濤の、喧々囂々、侃々諤々な(「喧々諤々:ケンケンガクガク」は本来間違いw)稀代のジャーナリストが、昭和-平成を第一線で駆け抜けている、その「風」をページをめくるたびに感じざるを得ない。ああ、面白い。
 
『塀の上を走れ』のレビューで書いたけれど、確かに自慢話は多い。というか全編自慢話のオンパレードである。
が、【 若者が夢を語らなくなり、年寄りが自慢話をしなくなったら、世の中終りである。 】
わたくしにとっては親の世代にあたる田原さんであるが、巻末にもあるように若い、彼の孫の世代にぜひ読んでいただきたい。

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