ルーヴルはやまわり - 2時間で満喫できるルーヴルの名画 の感想

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参照データ

タイトルルーヴルはやまわり - 2時間で満喫できるルーヴルの名画
発売日販売日未定
製作者有地 京子
販売元中央公論新社
JANコード9784120042836
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

年間訪問者数800万人以上といわれる世界最大級の美術館、パリNo.1の観光スポットでもあるルーヴルはまさに『美の迷宮』だ。
セーヌ河畔にある元はお城だった広大な館の4フロアに、約26,000点にもおよぶ常設展示品が並んでいるのだから、時間に限りのある旅行者は、事前に美術館の全体像を把握し、自分の見たい作品を調べて効率よく回る必要がある。

この本は、西洋美術解説セミナーの人気講師で、パリ在住時以来毎年ルーヴルに通い詰めている著者が長年温めてきた企画を『2時間で満喫できるルーヴルの名画』としてまとめたもの。

2時間でルーヴルをまわるために、《モナ・リザ》人気でいつも混雑しているドゥノン翼を先に効率よくまわり、その後じっくりリシュリー翼を鑑賞するコースを著者は勧めている。
実は、リシュリー翼は人の少ないルーヴルの穴場なのだが、日本人に人気のフェルメールもレンブラントもこのリシュリー翼に展示されているのだ。

2時間で鑑賞できる作品は、ドゥノン翼で14点、リシュリー翼で19点、シュリー翼で7点の計40点に及ぶという。たしかに、ルーヴルが”広すぎる、多すぎる、くたびれる”といわれる所以は、建物の構造や移動ルートの複雑さによるところが多いので、表紙裏のルートマップを参考に著者推奨の裏技で迷わず移動すれば実現できそうだ。
名画鑑賞に疲れたらひとやすみしたいカフェや、時間があれば鑑賞したい作品としてさらに15点が紹介されている。

しかし、この本が素晴らしいのは、早くまわるルートの提案だけではない。
小型で軽い実用ガイド本の体裁をとりながら、ルーヴル美術館そのものの歴史や名画の解説に留まらず画家の人生やドラマなどのエピソードが満載なので、ルーヴルに行かなくても楽しい、行けばもっと楽しい!といっても過言ではない著作になっていること。

諸般の事情でやむを得ないのだが、使用している図版はすべてモノクロ印刷なので、作品の鑑賞そのものについては他の手段の助けが必要かもしれない。

by あーや@パンダ

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