甘く優しい世界で生きるには 1 (MFブックス) の感想
参照データ
タイトル | 甘く優しい世界で生きるには 1 (MFブックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 深木 |
販売元 | KADOKAWA/メディアファクトリー |
JANコード | 9784040671833 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル |
購入者の感想
俺TUEEEな異世界転生モノは多数あります。
・異世界での主人公以外のキャラを低レベルにする。
・主人公にチートスペックを持たせる。
これらのどちらか(または両方)により、作者の自己投影した主人公が
周囲の美形キャラにチヤホヤされながら好き勝手に生きる
というのがテンプレでしたが……
この作品は一味違う。
主人公ドイルはチートスペックではあるが、本当に欲しかった(周りからも期待されていた)槍スキルを持っていないという設定。
そこから周囲との軋轢を生み、ぐれていた彼が、一念発起!
槍以外の才能で、当初期待されていた以上の結果をたたき出してゆくというサクセスストーリー。
周囲の人間は一方的な期待でドイルと傷つけてしまったと負い目を持ちながら彼を見守り、
対して、開き直ったドイル君はむしろ周囲にいままでの庇護を感謝しながら、さまざまな成果をあげてゆきます。
この温度差がスゴい。
私は個人的に視点がコロコロ変わる作品は、作者が登場人物の性格や情景を一人称でしか表現できないことをそれなりに読ませる、ちょっと邪道テクニックだと思っていました。
実際氾濫している異世界転生ものは、脇役キャラが「主人公ってすげー」「すげー奴に出会った」というモノローグがお決まりです。
この『甘く優しい世界で生きるには 』にもそういった描写もあるのですが、他者視点にしっかりと意味と意義を持たせてあります。これは逃げの視点変更ではないと断言できます。。
保護者たちの「自己嫌悪」などといった視点が非常に面白い。単なる高スペックだけではなく、そういったところからもどんどんと主人公の評価が高まっていくのが痛快でたまりません。
強い敵がでたー
俺にまかせとけー
らくしょー
さすが主人公様すげー
といった作品にはない新鮮さがあります。
お話の面白さも秀逸ですが、設定や表現、キャラクターの魅せ方が非常にうまい文章構成で、とても素人投稿サイトからの作品とは思えませんでした。
・異世界での主人公以外のキャラを低レベルにする。
・主人公にチートスペックを持たせる。
これらのどちらか(または両方)により、作者の自己投影した主人公が
周囲の美形キャラにチヤホヤされながら好き勝手に生きる
というのがテンプレでしたが……
この作品は一味違う。
主人公ドイルはチートスペックではあるが、本当に欲しかった(周りからも期待されていた)槍スキルを持っていないという設定。
そこから周囲との軋轢を生み、ぐれていた彼が、一念発起!
槍以外の才能で、当初期待されていた以上の結果をたたき出してゆくというサクセスストーリー。
周囲の人間は一方的な期待でドイルと傷つけてしまったと負い目を持ちながら彼を見守り、
対して、開き直ったドイル君はむしろ周囲にいままでの庇護を感謝しながら、さまざまな成果をあげてゆきます。
この温度差がスゴい。
私は個人的に視点がコロコロ変わる作品は、作者が登場人物の性格や情景を一人称でしか表現できないことをそれなりに読ませる、ちょっと邪道テクニックだと思っていました。
実際氾濫している異世界転生ものは、脇役キャラが「主人公ってすげー」「すげー奴に出会った」というモノローグがお決まりです。
この『甘く優しい世界で生きるには 』にもそういった描写もあるのですが、他者視点にしっかりと意味と意義を持たせてあります。これは逃げの視点変更ではないと断言できます。。
保護者たちの「自己嫌悪」などといった視点が非常に面白い。単なる高スペックだけではなく、そういったところからもどんどんと主人公の評価が高まっていくのが痛快でたまりません。
強い敵がでたー
俺にまかせとけー
らくしょー
さすが主人公様すげー
といった作品にはない新鮮さがあります。
お話の面白さも秀逸ですが、設定や表現、キャラクターの魅せ方が非常にうまい文章構成で、とても素人投稿サイトからの作品とは思えませんでした。